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A.L.I.、“空飛ぶバイク”「XTURISMO Limited Edition」200台限定で受注開始 価格は7770万円

2021年10月26日 発表

 A.L.I. Technologies(A.L.I.)は10月26日、富士スピードウェイ(静岡県小山町)で実用型ホバーバイク「XTURISMO Limited Edition」発表会を開催。富士スピードウェイレーシングコースにて有人走行パフォーマンスを実施した。

 新たな空中域プラットフォームを構築するプロダクトの限定モデルとしてA.L.I.が提案する「XTURISMO Limited Edition」は、10月26日の発表会をもって受注を開始し、2022年前半の納車を予定している。価格は7770万円で、出荷台数は200台限定。

「XTURISMO Limited Edition」は、空間を走行する、今までにない新しい体験を提供するエアモビリティ。サイズは3.7×2.4×1.5m(長さ×幅×高さ)で、重量は約300kg。駆動は内燃機関+電動で、電子制御による自律制御となり、航続時間は30~40分。インフラなどの整備が不完全な場所の移動など、幅広い分野での活用が期待されるエアモビリティの新たなアイコンとして、プロダクトの第一歩である限定デザインモデルとしてリリースされた。

 今後は、機体開発に加えて、安全な社会実装に向けたアプリケーションや運航管理を行なう運航管理システム「C.O.S.M.O.S.」の開発にも積極的に取り組んでいくとのこと。「C.O.S.M.O.S.」はエアモビリティおよびドローンなどが多数、飛行・走行する場合に、空の道を構築し安全に運航するためのシステムで、ドローンに関するNEDOの実証試験などでも活用されている。

 代表取締役社長 片野大輔氏は発表会で行なわれたプレゼンテーションで「ホバーバイクの災害時の緊急時利用を可能にすると同時に、平時でのエンターテインメント利用を促進します。社会実装のために、まずはレギュレーション策定のための材料や“一般認知(社会的受容性)”を高める必要性を感じています。社会貢献性のある産業として育ててまいります」とコメントしている。

 また、発表会では、「XTURISMO Limited Edition」有人走行パフォーマンスおよび、販売予定デザインモデルの展示、リアルタイムレンダリング技術による「空の道」公開、京セラによるXTURISMOの走行感覚を体験できるVR機体が展示された。

 A.L.I.は、AI搭載型ドローンをはじめ、各種ソリューションビジネスを展開するドローン・AI事業、世界中のコンピューティングパワーをシェアリングする演算力シェアリング事業、世界初の実用型ホバーバイクの販売を目指すエアモビリティ事業を展開。既存の発想にとらわれず、ドローン、AI、ブロックチェーンなどのテクノロジーを活用したプロダクトを開発し、イノベーションを起こし続けていくとしている。