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マツダ、バイオディーゼル燃料「サステオ」10%利用の「CX-5 BIO-FUEL 公道実証実験車」を岡山に展示 広島から自走

2021年11月13日 公開

自動車用次世代バイオディーゼル燃料を10%使用する「CX-5 BIO-FUEL 公道実証実験車」

 マツダは11月13日~14日、自動車用次世代バイオディーゼル燃料を使用する「CX-5 BIO-FUEL 公道実証実験車」をスーパー耐久レース最終戦岡山のイベント広場で一般公開した。バイオディーゼル燃料の普及拡大に向けた取り組みになる。マツダは13日、川崎重工業、スバル、トヨタ自動車、ヤマハ発動機の5社共同発表として、カーボンニュートラル実現に向け、内燃機関を活用した燃料の選択肢を広げる挑戦について発表した。

 その中でマツダは、ユーグレナのバイオディーゼル燃料「サステオ」を100%使用する「MAZDA SPIRIT RACING Bio concept DEMIO」で11月13日~14日に岡山国際サーキットで開催されたスーパー耐久レース最終戦にスポット参戦するとともに、2022年からスーパー耐久レースのST-Qクラスにフル参戦することを発表している。

 イベント会場に展示されたCX-5 BIO-FUEL 公道実証実験車は、ユーグレナが製造するバイオディーゼル燃料「サステオ」を使用。微細藻類油脂や使用済み食用油を原料とすることで、とうもろこしなどを原料としたバイオ燃料と比べて、食料競合や森林破壊のような問題がなく、また、燃料供給に関連する追加インフラを必要とせずにカーボンニュートラルを実現する自動車用液体燃料になる。

 レースで走行したデミオは、このサステオを100%使用したものだが、このCX-5では10%使用。軽油90%とブレンドして使用している。そのため、市販車とまったく変更ない状態で走っており、燃料噴射の調整もしていないとのこと。サステオ自体が軽油の仕様に沿っており、互換燃料として使えるようになっているという。

 そのため、普通に公道走行を可能で今回も広島から岡山国際サーキットまで自走してきた。

 マツダでは、ユーグレナとひろ自連が共同で立上げたプロジェクト「ひろしま“Your Green Fuel”プロジェクト」に参画しており、バイオ燃料の普及拡大を進めるために、バイオ燃料の原料製造・供給から利用に至るまでのバリューチェーン全体を広島地域で支える地方創生モデルを構築する取り組みを紹介している。

バイオ燃料サステオに関する説明
パネル展示でバイオ燃料の普及拡大の取り組みを紹介
CX-5の各部写真。市販車と変更なく、外観のカラーリングのみを変更している
バッテリEVと並ぶバイオCX-5。カーボンニュートラルへの取り組み