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トムス、本格的レーシングシミュレータ「マルチシミュレーションシステム」 特殊形状のスクリーンやモーション装置などで圧倒的な没入感を実現
2021年12月10日 06:38
- 2021年12月10日 発表
トムスがDX活動を活性化
トムスは12月10日、フィジカル空間とバーチャル空間を融合させた、かつてない体験を作りだすことができるという本格的レーシングシミュレータ「TOM'Sマルチシミュレーションシステム」を発表した。
このマルチシミュレーションシステムは、特殊形状のスクリーンやモーション装置などにより、空間視認知や姿勢認知を正確に再現し、臨場感溢れた圧倒的な没入感を実現。デジタルツインを介したあらゆる空間情報の視覚化に加え、眼球運動や脳波測定など統合分析系の実装を可能としている。販売やレンタル、コンサルティングのほか、トムスが主催しているレーシングスクール「TOM'S フォーミュラ・カレッジ」でも、車両乗車前の慣熟、スキルアップやレース前トレーニング、データロガー解析やプロドライバーによる指導といった、本機を使用したプログラムを今後用意していくという。
また、マルチシミュレーションシステムは、ゲームやシミュレータのためのデバイスだけではなく、トムスが進める「DX(デジタルトランンスフォーメーション)を通じた未来のモビリティ社会の実現」の中核をなすものと位置付けられていて、今後も関連するさまざまな事業について随時情報公開していくとしている。
この筐体は、スクリーンや表示システムはWONDER VISION TECHNO LABORATORYが、シミュレータシステムはEXCITECの協力により共同開発していて、今回は4タイプの構成例が公開された。
大型半球体スクリーン仕様(ハイエンドモデル)
コクピット:トムス製SIM専用カーボンモノコック
モノコック:トムス製専用設計ドライカーボンシェル
入力デバイス:SIMCUBE製ハイエンドデバイスなど
その他:シートベルトテンショナー、振動装置など
モーションシステム:WV社製 中型 6DoF モーションシステム
定格出力:電動8kW(トータル)
シリンダーストローク:±150mm
ペイロード:300kg
重量:350kg
スクリーン:WV社製 Sphere 5.2 スクリーンシステム
サイズ:5.8×4.2×3.5m(幅×高さ×奥行き)
プロジェクター:4Kまたは8K/3万ルーメン程度
本体価格:5000万円~(仕様により異なる)
小型半球体スクリーン仕様(マルチユースモデル)
コクピット:トムス製簡易コクピット
モノコック:専用設計フレーム2座
入力デバイス:SIMCUBE製ハイエンドデバイスなど
その他:シートベルトテンショナー、振動装置など
モーションシステム:トムス製 中型7軸モーションシステム(ハイスピード型)
定格出力:電動 6kW(トータル)
シリンダーストローク:±100mm
ペイロード:300kg
重量:250kg
スクリーン:WV社製 Sphere 2.9 スクリーンシステム
サイズ:3.4×2.3×2.1m(幅×高さ×奥行き)
プロジェクター:4K/1万ルーメン程度
本体価格:2500万円~(仕様により異なる)
シリンドリカルスクリーン仕様(レーシングモデル)
コクピット:トムス製SIM専用カーボンモノコック
モノコック:トムス製専用設計ドライカーボンシェル
入力デバイス:SIMCUBE製ハイエンドデバイスなど
その他:シートベルトテンショナー、振動装置など
モーションシステム:トムス製 中型7軸モーションシステム(ハイスピード型)
定格出力:電動 6kW(トータル)
シリンダーストローク:±100mm
ペイロード:300kg
重量:250kg
スクリーン:WV社製 シリンドリカルスクリーンシステム
サイズ:4.2×2.3×2.4m(幅×高さ×奥行き)
プロジェクター:4K または HD /6000ルーメン程度×2 台
本体価格:2500万円~(仕様により異なる)
モーション連動型モニタ仕様
コクピット:オープンコクピット
入力デバイス:SIMCUBE製ハイエンドデバイスなど
その他:シートベルトテンショナー、振動装置など(オプション設定)
モーションシステム:トムス製小型固定/1~4DoFモーションシステム(導入後のアップグレードも可能)
定格出力:電動 最大4kW(4DoFの場合)
シリンダーストローク:±100mm(一例)
ペイロード::最大400kg(一例)
重量:100~250kg(目安)
スクリーン:湾曲型ゲーミングモニタ
サイズ:FHD湾曲31.5インチ×3画面(一例)
本体価格(小型固定仕様):180万円~(仕様により異なる)
本体価格(4DoF仕様):550万円~(仕様により異なる)