TOYO TIRE、オフロードタイヤ「オープンカントリー」装着車両がダカールラリー2022でクラス優勝

高い悪路走破性と耐外傷性を発揮

　TOYO TIREは、1月1日～14日にサウジアラビアで開催された「ダカールラリー2022」にて、ラリーなどのオフロードレースを想定して開発したという「オープンカントリー（OPEN COUNTRY）M/T-R」をサポート供給していたトヨタ車体のラリーチーム「チームランドクルーザー・トヨタオートボデー（TLC）」の参戦マシンであるトヨタ「ランドクルーザー」が市販車部門で優勝したと発表した。

　TOYO TIREは2021年7月、TLCのダカールラリー2022参戦へのサポートを行なうことを発表し、合同走行テストなどを通じて「オープンカントリー M/T-R（サイズ：LT285/70R17 116/113P）」を開発。三浦昂選手/ローラン・リシトロイシター選手組と、ロナルド・バソ選手/ジャン・ミッシェル・ポラト選手組が乗るTLCの参戦車両2台が、オープンカントリー M/T-Rを装着してダカールラリー2022に挑戦した。

オープンカントリーシリーズは、SUVをターゲットとしたTOYO TIREの主力ブランド。国際的なレースにて、オープンカントリー装着車両が数々の優秀な成績を修め、耐久性や耐外傷性を高い次元で磨いている。特に、大型SUV車両が抜きんでて普及している北米では、それらの高い基本性能とアグレッシブなパターンデザインが高評価を得ている

　ダカールラリー2022は、コース上の各所に設けられたスペシャルステージ（SS：競技区間）の累積走行タイムを競うもので、競技区間をつなぐリエゾンセクション（移動区間）を合わせた総走行距離約は8000km以上。砂丘や岩場に加えて、降雨により路面状態が悪化した箇所もあるなど、厳しいコースコンディションの中、オープンカントリー M/T-Rが高い悪路走破性と耐外傷性を発揮し、TLC参戦車両は2台とも完走。その結果、市販車部門において三浦昂選手/ローラン・リシトロイシター選手組が1位（4輪総合39位）、ロナルド・バソ選手/ジャン・ミッシェル・ポラト選手組が2位（4輪総合42位）のワンツーフィニッシュを果たした。また、三浦昂選手/ローラン・リシトロイシター選手組は、市販車部門での9連覇を達成した。

市販車部門で9連覇を遂げた三浦昂選手/ローラン・リシトロイシター選手組

　TOYO TIREは、中期経営計画「中計'21」において、オープンカントリーシリーズをはじめとする独自のデザイン性や機能性を有する商品の開発強化に取り組むことを発表。今後もレースを通じて得た知見を商品開発に活かし、より高性能・高品質で魅力的な製品を届けるとしている。