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トヨタ、国内完成車メーカーとして初のお客様相談窓口での「手話通訳サービス」開始

2022年2月1日 サービス開始

利用料:無料(通信費はユーザー負担)

公式サイトの「手話でお問い合わせ」を押すだけで利用できる「手話通訳サービス」

 トヨタ自動車は2月1日、聴覚や言語に障がいのあるユーザー向けにビデオ通話機能を活用した「手話通訳サービス」を開始した。同サービスは国内完成車メーカーとして初の試みになるという。利用料は無料(通信費はユーザー負担)。

 このサービスは手話通訳委託会社としてプラスヴォイスが協力し、ビデオ通話を通じて手話や筆談を活用しながら問い合わせすることを可能にしたもの。手話通訳サービスの担当者は18名在籍しており、日当たり10名で対応していくとのこと。

「手話通訳サービス」の流れ

 従来、聴覚や言語に障がいのあるユーザーからの問い合わせはメールや書面、チャットに限定されていたことや、ユーザー自身で代理電話の依頼が必要になるなど不便なものとなっていた。また、2008年、2012年の道路交通法改正により、補聴器を用いても免許の合格基準に満たない聴力の人も条件付きで普通自動車運転免許が取得できるようになるなど、近年は聴覚に障がいのあるユーザーの運転免許取得者数が増加傾向にあるという。

 こうした背景のもと、トヨタでは「誰ひとり取り残さないサービスの提供が必要」との思いから手話通訳サービスの導入を決断した。聴覚や言語に障がいのある方は約34万1000人いるとしており、こうした人へのサービスを充実化させていく。対応窓口はトヨタお客様相談センターおよびレクサスインフォメーションデスクで、受付時間は9時~16時(年中無休)。

トヨタ自動車手話通訳サービス(3分55秒)