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SUPER GT開幕戦岡山、GT500予選はGR Supraがフロントローを独占 GT300はコースレコードでBRZがポールポジション

GT500のポールポジションを獲得した14号車 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太組、BS)

 日本で最も人気があるレースシリーズ「SUPER GT」が2022年も全8戦で行なわれる。その開幕戦となる「2022 AUTOBACS SUPER GT Round1 OKAYAMA GT 300km RACE」が岡山国際サーキット(岡山県美作市)で4月16日~17日の2日間にわたって開催されている。4月16日の土曜日には14時から予選が行なわれ、日曜日の決勝レースのグリッド順位を決定した、

 GT500は2021年の開幕戦勝者である14号車 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太組、BS)がポールポジションを獲得した。2位は39号車 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一組、BS)となりGR Supraがフロントローを独占した。3位は100号車 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐組、BS)。

 GT300のポールポジションは2021年のチャンピオン61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組、DL)。2位はドライバー2人の年齢を合計すると100歳以上になる大ベテランコンビの96号車 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一組、DL)、3位は10号車 TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき組、DL)。ダンロップタイヤ装着車が1~3位を独占する結果になった。

GT300:2021年チャンピオンのSUBARU BRZがコースレコードでポール獲得

ポールポジションを獲得した61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組、DL)

 14時から行なわれたGT300の予選1回目(Q1)は、昨年と同様にA組、B組、2つのグループに分かれて行なわれた。Aグループでトップタイムをマークしたのは9号車 PACIFIC hololive NAC Ferrari(ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝組、YH)。9号車はシーズンオフでも好調さを維持していただけでなく、午前中に行なわれた公式練習でもトップタイムをマークしており、今回の大本命とみられている。

 9号車はコースレコードとなる1分24秒717をマークしてトップで予選2回目(Q2)に進んだ。2位は18号車 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/太田格之進組、YH)で、3位は2号車 muta Racing GR86 GT(加藤寛規/堤優威組、BS)となっている。

A組Q1でコースレコードをマークした9号車 PACIFIC hololive NAC Ferrari(ケイ・コッツォリーノ/横溝直輝組、YH)、最終的に予選6位に

 B組は、5号車 マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号(冨林勇佑/平木玲次組、YH)のクラッシュによるり赤旗中断、さらに25号車 HOPPY Schatz GR Supra(松井孝允/野中誠太組、YH)がマシントラブルで出走できないなど2台がタイムを出せない事態になったため、Q1落ちが3台だけという状況になった。

 B組Q1でトップタイムをマークしたのは52号車 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰組、BS)、2位は今シーズンから参戦を開始した20号車 シェイドレーシング GR86 GT(平中克幸/清水英志郎組、DL)、3位は10号車 TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき組、DL)となった。

 GT300のQ2はQ1とは違う様相の結果になった。Q2でトップタイムを出してポールポジションを獲得したのは昨年のチャンピオン61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組、DL)。61号車はテストでもトラブルなどが多く、午前中の練習走行でもそれなりの結果だったが、Q2になるとスピードアップし、1分24秒286というA組Q1で9号車がマークしたコースレコードを更新してポールポジションを獲得した。

フロントローの96号車 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一組、DL)

 2位は超ベテランコンビが話題になっている96号車 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一組、DL)が獲得。3位は10号車 TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき組、DL)。4位は18号車 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/太田格之進組、YH)となった。

 10号車の大草りき選手、18号車の太田格之進選手はいずれもSUPER GTデビュー戦で、3位、4位グリッドを獲得した。5位は56号車 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組、YH)、6位は9号車 PACIFIC hololive NAC Ferrari。

18号車 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/太田格之進組、YH)
56号車 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R

GT300 第1戦岡山 予選結果(暫定)

順位カーナンバーマシンドライバータイヤQ1Q2
161SUBARU BRZ R&D SPORT井口卓人/山内英輝DL1分25秒3211分24秒286
296K-tunes RC F GT3新田守男/高木真一DL1分25秒2611分24秒368
310TANAX GAINER GT-R富田竜一郎/大草りきDL1分25秒2321分24秒418
418UPGARAGE NSX GT3小林崇志/太田格之進YH1分24秒9671分24秒532
556リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラYH1分25秒2521分24秒566
69PACIFIC hololive NAC Ferrariケイ・コッツォリーノ/横溝直輝YH1分24秒7171分24秒761
77Studie BMW M4荒聖治/アウグスト・ファルフスMI1分25秒3381分24秒762
888Weibo Primez ランボルギーニ GT3小暮卓史/元嶋佑弥YH1分25秒4341分24秒857
920シェイドレーシング GR86 GT平中克幸/清水英志郎DL1分25秒1611分24秒871
1052埼玉トヨペットGB GR Supra GT吉田広樹/川合孝汰BS1分25秒1531分25秒023
1165LEON PYRAMID AMG蒲生尚弥/篠原拓朗BS1分25秒7651分25秒069
126Team LeMans Audi R8 LMS本山哲/片山義章YH1分25秒4151分25秒108
1387Bamboo Airways ランボルギーニ GT3松浦孝亮/坂口夏月YH1分25秒4001分25秒259
144グッドスマイル 初音ミク AMG谷口信輝/片岡龍也YH1分25秒7601分25秒607
152muta Racing GR86 GT加藤寛規/堤優威BS1分25秒0981分25秒877
1650Arnage MC86加納政樹/阪口良平YH1分25秒8151分26秒992
1711GAINER TANAX GT-R安田裕信/石川京侍DL1分25秒693
1834BUSOU raffinee GT-R柳田真孝/井出有治DL1分25秒820
1960Syntium LMcorsa GR Supra GT吉本大樹/河野駿佑DL1分25秒757
20360RUNUP RIVAUX GT-R青木孝行/田中篤YH1分25秒960
2130apr GR86 GT永井宏明/織戸学YH1分25秒766
2231apr GR SPORT PRIUS GT嵯峨宏紀/中山友貴BS1分26秒920
2355ARTA NSX GT3武藤英紀/木村偉織BS1分25秒798
2422アールキューズ AMG GT3和田久/城内政樹YH1分27秒091
2548植毛ケーズフロンティア GT-R井田太陽/田中優暉YH1分27秒635
5マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号冨林勇佑/平木玲次YHタイムなし
25HOPPY Schatz GR Supra松井孝允/野中誠太YHDNS

GT500:Q1から好調のGR Supraがフロントローを独占、ルーキーレーシングの14号車がポール獲得

ポールポジションを獲得した14号車 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太組、BS)

 GT300が赤旗中断になった影響もあり、やや遅れて始まったGT500の予選1回目(Q1)は、2021年同様にGR Supraが好調な結果となった。

 トップタイムをマークした36号車 au TOM'S GR Supra(坪井翔/ジュリアーノ・アレジ組、BS)から4位までGR Supraが並び、GR Supra勢の好調さが見てとれる。GR Supraは13位に終わった37号車 KeePer TOM'S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋組、BS)を除きすべてQ1を突破した。

デビューレースとなった新型Zだが、23号車 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ組、MI)は9位でまさかのQ1落ちに

 今回がデビューレースとなった新型Z勢のトップは5位になった24号車 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平組、YH)。午前中の練習走行でトップだったニスモワークスの23号車 MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ組、MI)は9位、3号車 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠組、MI)は13位と、ミシュランタイヤ装着車の2台がQ1落ちと波乱の結果になった。

 ホンダ勢のトップは、6位になった100号車 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐組、BS)で、ほかのホンダ勢はQ1落ちとなってしまった。

予選2位となった39号車 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一組、BS)

 予選2回目(Q2)では、14号車 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太組、BS)がトップタイムをマークしてポールポジションを獲得。14号車がほかよりも1周後に出て行き、最後の周回で見事にトップタイムをマークした。2位は39号車 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一組、BS)となり、GR Supraが1-2となった。

予選3位となった100号車 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐組、BS)
予選4位の38号車 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明組、BS)

 ホンダ勢のトップは100号車 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐組、BS)の3位で。4位は38号車 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明組、BS)、5位は新型Z勢の最上位となる24号車リアライズコーポレーション ADVAN Z。6位は36号車 au TOM'S GR Supraとなった。

予選5位の24号車 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平組、YH)
Q1トップだった36号車 au TOM'S GR Supra(坪井翔/ジュリアーノ・アレジ組、BS)は予選6位

GT500 第1戦岡山 予選結果(暫定)

順位カーナンバーマシンドライバータイヤQ1Q2
114ENEOS X PRIME GR Supra大嶋和也/山下健太BS1分17秒4261分17秒251
239DENSO KOBELCO SARD GR Supra関口雄飛/中山雄一BS1分17秒4601分17秒387
3100STANLEY NSX-GT山本尚貴/牧野任祐BS1分17秒5091分17秒544
438ZENT CERUMO GR Supra立川祐路/石浦宏明BS1分17秒6361分17秒729
524リアライズコーポレーション ADVAN Z佐々木大樹/平手晃平YH1分17秒4861分17秒812
636au TOM'S GR Supra坪井翔/ジュリアーノ・アレジBS1分17秒1771分17秒834
712カルソニック IMPUL Z平峰一貴/ベルトラン・バゲットBS1分17秒5211分17秒850
819WedsSport ADVAN GR Supra国本雄資/阪口晴南YH1分17秒2011分18秒126
923MOTUL AUTECH Z松田次生/ロニー・クインタレッリMI1分17秒697
108ARTA NSX-GT野尻智紀/福住仁嶺BS1分17秒717
1164Modulo NSX-GT伊沢拓也/大津弘樹DL1分17秒724
1217Astemo NSX-GT塚越広大/松下信治BS1分17秒822
1337KeePer TOM'S GR Supraサッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋BS1分17秒950
143CRAFTSPORTS MOTUL Z千代勝正/高星明誠MI1分17秒993
1516Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT笹原右京/大湯都史樹DL2分10秒722