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アキュラ、新型「インテグラ」の量産を米国で開始 3グレード展開で6速MTも用意

2022年5月5日(現地時間)発表

米国オハイオ州にあるメアリーズビル・オート・プラント(MAP)で新型「インテグラ」の量産が開始された

インテグラが米国で生産されるのは今回が初

 本田技研工業が米国で展開するブランドのアキュラは5月5日(現地時間)、新型スポーツコンパクト「インテグラ」の量産を米国オハイオ州にあるメアリーズビル・オート・プラント(MAP)で開始したと発表した。ホンダは1995年からアキュラの各モデルを米国で生産しているが、インテグラが米国で生産されるのは今回が初となる。

 北米では6月初旬より販売店に入荷される予定で、グレードは「インテグラ」「インテグラ A-Spec」「インテグラ A-Spec with Technology Package」の3タイプが設定され、組み合わせられるトランスミッションはCVTで、A-Spec with Technology Packageのみ6速MTが用意されている。価格は3万800ドル~3万5800ドル。

米国でのラインアップ

グレードトランスミッション価格
インテグラCVT$30,800
インテグラ A-SpecCVT$32,800
インテグラ A-Spec with Technology PackageCVT$35,800
インテグラ A-Spec with Technology Package6速MT$35,800

 新型インテグラは、プレミアムスポーツコンパクトで唯一の5ドアリフトバックモデルで、そのボディスタイルが可能にする荷室の柔軟性を活かしながら、洗練されたスタイルを実現。搭載されるエンジンはオハイオ州にある工場で製造され、VTECを採用した直列4気筒DOHC 1.5リッターターボエンジンは最高出力200HP、最大トルク192lb.-ft.を発生。さらに専用の6速MTまたは無段変速機(CVT)を搭載し、超高剛性ボディとスポーツチューンされたシャシーと相まって爽快な走りを実現したという。

ヘッドライト
テールランプ
A-Specのバッヂ

 MAP工場長のArjun Jayaraman氏は「私たちは、メアリーズビルの工場が、次世代のドライブファンをアキュラブランドに惹きつける、重要な役割を担う2023年モデルのアキュラ インテグラの世界的な生産拠点に選ばれたことを誇りに思います。私たちがアキュラの全モデルをオハイオ州で製造しているという事実は、私たちの経験豊かな労働力を物語るものであり、お客さまが愛する高品質のクルマやライトトラックを製造するという、私たち従業員に対するホンダの信頼を浮き彫りにするものです。そして、1990年のインテグラの元オーナーとして、このクルマがもたらす興奮とわれわれの従業員の努力の最終結果が、信じられないほど運転が楽しい次世代アキュラ製品であることを知っています」と述べている。

インテリア

工場では新型インテグラを生産するための課題を克服

 新型インテグラは、メアリーズビル工場のスポーツセダン「TLX」と同じラインで生産されるが、MAPの従業員は40年にわたる経験を活かし、新型インテグラを製造するために、新しい生産技術や工程など、いくつかの課題に着手。

 生産チームは新型コロナウイルスの影響で日本へ行くことができなかったため、工場内のビデオツールを活用して試作の様子をライブ配信したり、設計変更や工程について遠隔で協力したりすることで課題を克服。MAPでは「バーチャル・ティーチング・システム」を利用して、新しいインタラクティブなアソシエイト・トレーニング・プロセスを確立し、このトレーニングにより、社員が実際の製品を目にする前に、製品、生産工程、業務に必要なツールに慣れることができたという。

【ホンダ】新型「インテグラ」の生産を米国の工場で開始(2分54秒)