ニュース
カワサキ、オフロードレース用バイク「KX250」刷新 エンジン性能やコーナリング性能が向上
2022年5月10日 06:15
- 2022年9月1日発売
- 29万7000円~103万4000円
カワサキモータースジャパンは、オフロードレースでのパフォーマンスをさらに高めた「KX250」のほか、KX250のアップデートに合わせて性能を向上させた「KX250X」をはじめとする、「KX」および「KLX」シリーズの全11モデルを刷新して9月1日に発売する。価格は29万7000円~103万4000円。
なお、KXおよびKLXシリーズは、公道および一般交通の用に供する場所では一切走行できないモルとなる。
KX250/KX250X
2023年モデルの「KX250」は、エンジン全回転域で性能を向上させつつ、新しいタイヤとサスペンションのセッティング変更によってコーナリング時のハンドリングを改善。これらの組み合わせにより、ラップタイムが向上し、レーストラックにおいて、さらに強力なマシンに仕上げられた。
このKX250の強力なエンジンとシャシー性能など、ファクトリーマシン直系の装備を継承したクロスカントリーモデルが「KX250X」。エンジン、サスペンション、ブレーキはX専用にチューニングが施されているほか、フロント21インチ、リア18インチのホイールにエンデューロタイヤを装着。さらに、サイドスタンドやスキッドプレートなど、クロスカントリーシーンで役立つアイテムを備えている。
従来モデルからの主な変更点
・全回転域での性能向上を実現したエンジン
・シリンダーへの充填効率と燃焼効率を高めた吸気バルブの設計変更
・ピークパフォーマンスを高めるためによりストレート化したダウンドラフト方式の吸気ダクト
・低中速域のトルクを向上させるためロング化されたエキゾーストヘッダーパイプ
・軽いクラッチ操作に貢献するクラッチプッシュロッドの材質変更(スチール→スチールキャップ+アルミ製シャフト)
・より多くのシチュエーションに対応する1速ギヤのロング化
・全日本モトクロス選手権からのフィードバックに基づきコーナリング性能を向上させた前後サスペンションのセッティング変更
・すぐれたグリップ感とフィーリング、荷重のかけやすさに貢献するステップの形状と位置を見直し
・カラー&グラフィックの変更
・トラクション性能と接地感向上に貢献するリアタイヤのワイド化(100/90-19→110/90-19)と、リアタイヤワイド化に伴う重量増軽減に貢献するステップのアルミ製ブラケットとサスペンション周辺部品の材質変更(※KX250のみ)
KX450/KX450X
「中級レベルのライダーからエキスパートライダーまで、表彰台の頂点に立たせる」というKXブランド。スリムな車体の「KX450」は、吸気ラインのダウンドラフト化とフィンガーフォロワーロッカーアームの採用による高出力エンジン、セルフスターターや油圧クラッチなどを搭載したことで、すぐれた操作性を実現。KXのクロスカントリー仕様となる「KX450X」は、エンデューロタイヤを履き、サイドスタンドやスキッドプレートなど、クロスカントリーシーンで役立つ装備を備えている。
主な変更点
・カラー&グラフィックの変更
・ダンロップ製「MX33」タイヤを採用(※KX450のみ)
KX112
小排気量クラスの「KX112」は、低回転域からすぐれたトルクを発生する111cm 3 2ストローク単気筒エンジンを搭載。車体には高い強度とねじれ剛性を持ちアグレッシブな走りを可能とするペリメターフレーム、減衰力にすぐれたφ36mm倒立フロントフォーク、強力な制動力を発揮する前後ペタルディスクブレーキを採用。また、シュラウドデザイン、コンパクトなボディワーク、アジャスタブルハンドルバーにより、幅広いライダーの体格にフィットする。
主な変更点
・カラー&グラフィックの変更
KX85/KX85L
高い剛性を誇るペリメターフレームに、パワフルな2ストローク84cm 3 エンジンを搭載する「KX85」。インナーチューブ径36mmの倒立フロントフォークや、ユニトラックリアサスペンションなど、充実した装備との組み合わせにより高いパフォーマンスを発揮。また、エンジンやトランスミッションの耐久性の向上、ダンロップ製タイヤMX33装着のほか、シュラウドによるすぐれたフィット感と冷却効率、シャープなスタイリングを実現。さらに、フロント17インチ、リア14インチのKX85に加え、フロント19インチ、リア16インチの大径ホイールを採用した「KX85L」も同時にラインアップされる。
主な変更点
・カラー&グラフィックの変更
KX65
6速MTを装備した本格的なキッズモトクロッサーの「KX65」は、上級モデルのスタイルをそのまま凝縮したアグレッシブなデザインと高い走破性が特徴。また、高い信頼性と耐久性を持つ2ストローク64cm 3 ピストンリードバルブ単気筒エンジンは、パンチのある高回転域でのパワー特性と扱いやすさを両立。ハードな走行にも耐えられるよう、車体には本格的なセミダブルクレードルフレームを採用し、前後の伸側減衰力調整、リアのプリロード調整が可能なサスペンションを装備。路面状況やスキルに応じたセッティングが可能になっている。
主な変更点
・カラー&グラフィックの変更
KLX230R/KLX230RS
誰もが本格的なオフロードライディングを楽しめるように開発された「KLX230R」は、低中回転域から力強いトルクを生み出す空冷4ストローク232cm 3 単気筒エンジンを搭載し、コンパクトなペリメターフレームがオフロードライディングでの高い操縦安定性を実現。また、余裕のあるロードクリアランスとロングストロークサスペンションも、オフロード性能の向上に貢献している。
さらに、軽量な樹脂製タンク、アルミ製スイングアームなど、兄弟モデルの「KLX230」から各所がアップグレードされ、より軽量な車体(115kg)、より大きなサスペンションストローク(フロント250mm/リア251mm)、より余裕あるロードクリアランス(300mm)が特徴。
「KLX230RS」は、エンジンとフレームはKLX230Rのコンセプトを継承。フロントサスペンションのストローク長を220mm、リアサスペンションのストローク長を223mmとしつつ、KLX230Rよりも25mm低いシート高にしたことで、足つき性も向上させている。プリロードは好みに合わせて調整可能となっている。
主な変更点
・カラー&グラフィックの変更
KLX110RL
子供から大人まで幅広くオフロードを楽しめる「KLX110RL」は、KACR(カワサキ・オートマチック・コンプレッション・リリース)とセルフスターターを採用し、安定した始動性を確保。加えて、スロットルの開け過ぎを防ぐストッパーや大型のチェーンガイド、ヒートプロテクターなどの安全装備も充実。
堅牢なバックボーンフレームに空冷4ストローク111cm 3 SOHC単気筒エンジンを搭載し、4速MTによってオフロード走行をよりスポーティに楽しむことが可能。また、サスペンションには140mmのストロークを確保したテレスコピック式のフロントフォークとガス封入式のリアショックを採用。リアのホイールトラベルは132mmを誇り、走破性と安定感のあるハンドリングを実現している。
主な変更点
・カラー&グラフィックの変更