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GM、キャデラック「プロジェクトGTPハイパーカー」初公開 20年ぶりのル・マン復帰へ

2022年6月9日(現地時間)発表

「プロジェクト GTP ハイパーカー」のデザインプレビュー公開

 米ゼネラルモーターズは6月9日(現地時間)、キャデラックの第3世代プロトタイプレースカー「プロジェクト GTP ハイパーカー」のデザインプレビューを公開した。

 キャデラックは2023年からIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権、ル・マン24時間レースを含むWEC(FIA世界耐久選手権)に参戦することを明らかにしており、ル・マン復帰は20年ぶりのこととなる。プロジェクト GTP ハイパーカーは今夏にトラックテストを開始し、デビュー戦は2023年のロレックス・デイトナ24時間レースを予定している。

 プロジェクト GTP ハイパーカーはキャデラック・デザイン、キャデラック・レーシング、コンストラクターのダラーラが共同開発し、縦型ライトやフローティングブレードといったキャデラックの伝統的な要素が随所に散りばめられるのが特徴。パワートレーンについては新型のV型8気筒DOHC 5.5リッターエンジンを搭載し、LMDh規定の共通ハイブリッドシステムを採用する。

プロジェクト GTP ハイパーカーは今夏にトラックテストを開始し、デビュー戦は2023年のロレックス・デイトナ24時間レースを予定

 今回の発表について、グローバル・キャデラックのバイスプレジデントであるロリー・ハーベイ氏は、「キャデラックは、世界のレーシングの舞台で再び戦います。20年ぶりのル・マン復帰に私たち全員が胸を躍らせています。2023年のIMSAとWEC両選手権の参戦によって、キャデラック・レーシングは、その性能、クラフトマンシップ、テクノロジーを実証する機会となるのです」とコメント。

 また、キャデラックのリード・エクステリア・クリエイティブ・デザイナーのクリス・ミカラウスカス氏は「『プロジェクト GTP ハイパーカー』は、形状と機能が類まれに融合しており、キャデラックの未来のパフォーマンス美学を表現しています。これから登場するレースカーから市販車まで、キャデラックは、さらに多くのモデルを発表する予定です」と述べた。

 加えてGMスポーツカー・レーシング・プログラム・マネージャーのローラ・ウォントロップ・クラウザー氏は、「アメリカを象徴するブランド、キャデラックで、ル・マンでの総合優勝を競えることを光栄に思っています。キャデラック・レーシングの血統を受け継ぐため、国際的な強豪を相手に世界で最も過酷なレースに挑むことを、チーム全員が楽しみにしています」と抱負を述べている。

プロジェクト GTP ハイパーカー