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トヨタ、国内工場で新たな稼働停止を実施 最大11稼働日の停止で影響台数は約4万台

2022年6月16日 発表

 トヨタ自動車は6月16日、国内の全14工場28ライン中、7工場11ラインにおいて、新たに6月〜7月に稼働停止を実施すると発表した。今回の稼働停止は、公表済みの稼働停止に追加で実施するもので、最大で11日の稼働停止が実施される。

 今回の稼働停止による影響台数は約4万台となり、6月のグローバル生産は、これまでの計画である約80万台から、75万台へと変更される。なお、通期生産見込みの約970万台について変更はないとしているが、7月の月間でのグローバル生産計画については、後日、公表する予定。

 影響が大きいのは「クラウン」「ノア」「ヴォクシー」「MIRAI」「bZ4X」を生産するトヨタ自動車 元町工場 第1ラインと「GRヤリス」を生産するGRラインで、6月17日、20日〜24日、27日〜30日、7月1日の11稼働日を稼働停止。「LC」を生産する少量ラインも6月20日〜24日、27日〜30日、7月1日の10稼働日を稼働停止。

 また、「ハリアー」「RAV4」を生産するトヨタ自動車 高岡工場 第2ラインで6月27日〜30日、7月1日、4日〜8日の10稼働日を稼働停止。そのほか、トヨタ自動車 田原工場 第3ライン、トヨタ自動車東日本 岩手工場、トヨタ自動車東日本 宮城大衡工場、トヨタ車体 吉原工場においても5稼働日の稼働停止が実施される。

 今回の稼働停止については、一部仕入先でのコロナウイルス感染者発生による出勤率低下、別仕入先での生産設備の不良による部品供給不足によるものとしている。同社では「半導体不足およびコロナウイルス感染拡大による影響により、先を見通すことが依然困難な状況のため、生産計画が下振れする可能性もありますが、部品供給を精査し、できるだけ急減産を抑えながら、1日でも早く1台でも多くお客様にお届けできるよう、引き続き、努力してまいります」とコメントしている。