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ブリヂストン、タイヤの状態をリアルタイムで遠隔モニタリングする新サービス「リアルタイムモニタリング」提供開始

2022年7月25日 発表

 ブリヂストンは7月25日、同社グループ会社であるブリヂストンタイヤソリューションジャパンが、日本国内の輸送事業者向けに、タイヤの空気圧と温度を遠隔モニタリングするデジタルソリューションツール「Tirematics」(タイヤマティクス)を活用した新サービス「リアルタイムモニタリング」の提供を9月20日より開始すると発表した。

新サービス「リアルタイムモニタリング」

 タイヤマティクスは、タイヤ空気圧モニタリングシステム(TPMS:Tire Pressure Monitoring System)で計測したタイヤの空気圧と温度の情報を遠隔モニタリングすることができるブリヂストンのデジタルソリューションツール。ブリヂストンタイヤソリューションジャパンでは、2020年12月から日本国内の輸送事業者向けに、タイヤマティクスを活用してタイヤの空気圧を定期的に計測・モニタリングするソリューションサービス「ヤードモニタリング」を提供してきた。

 今回、新たに提供を開始するソリューションサービスのリアルタイムモニタリングでは、タイヤマティクスを活用して、TPMSで計測したタイヤの空気圧と温度の情報を通信型デジタルタコグラフ(デジタコ)のネットワークを介してサーバーに送信し、ブリヂストンのタイヤ情報管理ツール「Toolbox」(ツールボックス)上でタイヤの状態をリアルタイムで遠隔モニタリングすることを可能にした。

 リアルタイムモニタリングにより、タイヤの空気圧と温度をリアルタイムにモニタリングすることで、日々のタイヤ点検の精度が向上し、タイヤ起因の運行トラブルの未然防止につながるとし、走行中にタイヤの空気圧や温度に異常が検知された際には、車両管理者・運行管理者などにメールやデジタコの運行管理システムでアラート通知するとともに、デジタコからドライバーにも直接通知する。

 遠隔でタイヤの状態とデジタコを通じた車両位置情報が確認できることで、日本全国に900以上の拠点を持つ「ブリヂストンサービスネットワーク(BSN)」を活用した迅速なメンテナンスサービスの提供も可能となり、利用者のさらなる安全運行と安定稼働に貢献。さらに、タイヤの空気圧を適正に管理することで、タイヤの空気圧不足による車両燃費の悪化を防ぎ、車両走行中のCO2排出量削減などの環境負荷低減にも貢献するとしている。

 ブリヂストングループは、タイヤマティクスを活用したタイヤ起因の運行トラブルの未然防止、タイヤの異常発生時の早期復旧につながるソリューションサービスを通じて輸送ビジネスを足元から支えることで、企業コミットメント「Bridgestone E8 Commitment」に掲げる「Extension 人とモノの移動を止めず、さらにその革新を支えていくこと」、「Economy モビリティとオペレーションの経済価値を最大化すること」にコミットしていくとしている。