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SUPER GT第4戦富士、19号車 WedsSport ADVAN GR Supraが3戦連続ポールポジション獲得

2022年8月6日~7日 開催

3戦連続ポールポジションを獲得した19号車 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南組、YH)

 SUPER GT 第4戦「2022 AUTOBACS SUPER GT Round4 FUJIMAKI GROUP FUJI GT 100Lap RACE」が富士スピードウェイ(静岡県駿東郡小山町)で、8月6日~7日の2日間にわたり開催されている。

 8月6日には予選が行なわれ、GT500は19号車 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南組、YH)が3戦連続となるポールポジションを獲得した。2位には24号車 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平組、YH)が入り、横浜ゴム装着車は第2戦富士に引き続きフロントローを独占した。3位は37号車 KeePer TOM'S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋組、BS)。

 GT300は予選終盤、2位以下に0.6秒の差をつけていた61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組、DL)で決まりかと思われたが、65号車 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗組、BS)が0.017秒上回ってポールポジションを獲得。2位はBRZで、3位は4号車 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也組、YH)。

GT500、3戦連続ポールの19号車 WedsSport ADVAN GR Supra

予選ダイジェスト500クラス:驚速ヨコハマタイヤ!WedsSport ADVAN GR Supraが3戦連続ポール!!

 SUPER GT第4戦富士は夏の開催だが、「高い気温、高い路面温度」という予想を完全に裏切る「気温21℃、路面温度28℃」という「低すぎる」温度での予選となった。決勝となる日曜日の天気は、予選日よりは暑くなるという予報が出ているため、各チームは予選のタイムを重視しつつ、決勝レースに向けたタイヤを選ぶという難しい状況で行なわれた。SUPER GTの規定では、予選1回目(Q1)、予選2回目(Q2)で使ったタイヤのうち、どちらかのタイヤ(Q1のタイヤかQ2のタイヤを使うかは、予選後にGT500のポール獲得ドライバーがくじを引いて決定する)を使う必要があるからだ。

 特に今回は100Lap、450kmのレース距離で、2回のピット作業が義務付けられている。タイヤの交換回数を減らすことができれば、タイヤ交換をした場合に比べてピット作業時間を短くすることができるため、劣化の小さい硬めのタイヤを選びたいところだが、そうすると予選の順位が下がるというジレンマがあるからだ。

 GT500のQ1は、15台のうち8台がQ2へ進めることになる。Q1でトップタイムをマークしたのは、レースを前に3基目のエンジンを投入した38号車 ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明組、BS)。38号車は第3戦でエンジントラブルなどが発生してしまったことで、シーズン2基のエンジン制限を超えることになり、レース中にペナルティを受けることになる。

 38号車と同タイムで2位となったのが36号車 au TOM'S GR Supra(坪井翔/ジュリアーノ・アレジ組、BS)で、3位が19号車 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南組、YH)。

 ホンダ勢の最上位は8号車 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺組、BS)で5位、ホンダ勢はこの8号車のみがQ2へ進んだ。

 日産勢の最上位は24号車 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平組、YH)で、ほかにも2台がQ2へ進み、日産勢は3台がQ2へ進むことになった。なお、ポイントリーダーの2台、3号車 CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠組、MI)、14号車 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太組、BS)は14位と10位に終わり、Q1で終了となった。

 Q2でトップタイムをマークしてポールポジションを獲得したのは19号車 WedsSport ADVAN GR Supra。19号車はこれで3戦連続ポールポジション、ドライバーの阪口晴南選手は第2戦についで今シーズン2回目のポールポジション獲得となった。2位は同じ横浜ゴムを装着している24号車 リアライズコーポレーション ADVAN Zで、第2戦富士に引き続き横間ゴム装着車がフロントロー独占となった。

 3位は37号車 KeePer TOM'S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋組、BS)、4位は38号車 ZENT CERUMO GR Supra。5位はNSX最上位となる8号車 ARTA NSX-GT、6位は36号車 au TOM'S GR Supraとなった。

予選2位は24号車 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平組、YH)
予選3位は37号車 KeePer TOM'S GR Supra(サッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋組、BS)

GT500 第4戦富士 予選結果(暫定)

順位カーナンバー車両名ドライバータイヤサクセスウェイト(kg)Q1Q2
119WedsSport ADVAN GR Supra国本雄資/阪口晴南YH211分27秒1691分26秒178
224リアライズコーポレーション ADVAN Z佐々木大樹/平手晃平YH131分27秒2721分26秒813
337KeePer TOM'S GR Supraサッシャ・フェネストラズ/宮田莉朋BS221分27秒2161分26秒994
438ZENT CERUMO GR Supra立川祐路/石浦宏明BS161分27秒0951分27秒074
58ARTA NSX-GT野尻智紀/福住仁嶺BS301分27秒2201分27秒231
636au TOM'S GR Supra坪井翔/ジュリアーノ・アレジBS271分27秒0951分27秒328
712カルソニック IMPUL Z平峰一貴/ベルトラン・バゲットBS191分27秒3311分27秒352
823MOTUL AUTECH Z松田次生/ロニー・クインタレッリMI301分27秒3431分27秒418
9100STANLEY NSX-GT山本尚貴/牧野任祐BS401分27秒362
1014ENEOS X PRIME GR Supra大嶋和也/山下健太BS521分27秒683
1164Modulo NSX-GT伊沢拓也/大津弘樹DL1分27秒721
1239DENSO KOBELCO SARD GR Supra関口雄飛/中山雄一BS221分27秒754
1316Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT笹原右京/大湯都史樹DL11分27秒805
143CRAFTSPORTS MOTUL Z千代勝正/高星明誠MI521分27秒924
1517Astemo NSX-GT塚越広大/松下信治BS361分27秒928

GT300、61号車 BRZのタイム上回った65号車 LEON PYRAMID AMGが逆転でポール獲得

予選ダイジェスト300クラス:LEON PYRAMID AMGがSUBARU BRZを抑えて今シーズン初のポールポジション獲得!
65号車 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗組、BS)

 GT300の予選1回目(Q1)は、Aグループ、Bグループという2つのグループに分けられ、それぞれの上位8台が予選2回目(Q2)へ進む形で行なわれた。今回のレースでは25号車 HOPPY Schatz GR Supra(松井孝允/野中誠太組、YH)がテスト時に起きたクラッシュによるマシン修復が間に合わないため欠場となっているほか、34号車 BUSOU raffinee GT-R(柳田真孝/井出有治組、YH)がスポンサーとの契約解除のため欠場となっており、レギュラーエントリー2台を欠いた26台で戦われることになった。

 Q1のAグループは、第2戦富士で優勝を飾った10号車 TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき/塩津佑介組、DL)がトップタイムをマークした。2位は午前中の練習走行から好調さを見せていた4号車 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也組、YH)、3位は18号車 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/太田格之進組、YH)。

 注目はポイントリーダーで99kgのサクセスウェイトを積んでいる56号車 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組、YH)だが、Q1敗退となる9番手に対し0.024秒差の8番手タイムをマークし、ギリギリではあるがQ2へ進むことになった。

 Bグループは開幕戦、第2戦と連続でポールポジションを獲得した61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組、DL)の動向が注目された。Q1担当の井口卓人選手がしっかり走り5番手でQ2へ進んだ。

 BグループでトップタイムをマークしたのはAグループトップの10号車と同チームの11号車 GAINER TANAX GT-R(安田裕信/石川京侍組、DL)。2位は50号車 Arnage MC86(加納政樹/阪口良平/末廣武士組、YH)、3位は2号車 muta Racing GR86 GT(加藤寛規/堤優威組、BS)。また、シリーズランキング2位の7号車 Studie BMW M4(荒聖治/アウグスト・ファルフス組、MI)は7位でQ2に進んだ。

 GT300のQ2は、最終盤までBRZの独り舞台といってもよい圧巻の走りだった。山内英輝選手は2位に0.631秒差をつける1分36秒567というタイムを出し、4戦目で3回のポールポジションを獲得するのは確実だと見られた。しかし、最後の最後に蒲生尚弥選手の65号車 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/篠原拓朗組、BS)がBRZのタイムを0.017秒上回る1分35秒550をマーク、大逆転でポールポジションを獲得した。

 2位はBRZ、3位は4号車 グッドスマイル 初音ミク AMG、4位は10号車 TANAX GAINER GT-R、5位は18号車 UPGARAGE NSX GT3、6位は96号車 K-tunes RC F GT3(新田守男/高木真一組、DL)となった。

 ポイントリーダーの56号車 リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-Rは10位、2位の7号車 Studie BMW M4は8位となった。

予選2位は61号車 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組、DL)
4号車 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也組、YH)

GT300 第4戦富士 予選結果(暫定)

順位カーナンバー車両名ドライバータイヤサクセスウェイト(kg)Q1Q2
165LEON PYRAMID AMG蒲生尚弥/篠原拓朗BS331分36秒7461分35秒550
261SUBARU BRZ R&D SPORT井口卓人/山内英輝DL291分36秒8341分35秒567
34グッドスマイル 初音ミク AMG谷口信輝/片岡龍也YH121分36秒2991分36秒181
410TANAX GAINER GT-R富田竜一郎/大草りき/塩津佑介DL451分36秒1591分36秒195
518UPGARAGE NSX GT3小林崇志/太田格之進YH451分36秒6281分36秒277
696K-tunes RC F GT3新田守男/高木真一DL201分36秒8611分36秒331
760Syntium LMcorsa GR Supra GT吉本大樹/河野駿佑DL61分36秒9741分36秒646
87Studie BMW M4荒聖治/アウグスト・ファルフスMI631分37秒1191分36秒649
911GAINER TANAX GT-R安田裕信/石川京侍DL151分36秒5891分36秒762
1056リアライズ日産メカニックチャレンジ GT-R藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラYH991分37秒1641分36秒809
1152埼玉トヨペットGB GR Supra GT吉田広樹/川合孝汰BS271分36秒8551分36秒814
1250Arnage MC86加納政樹/阪口良平/末廣武士YH1分36秒5941分36秒906
13244HACHI-ICHI GR Supra GT佐藤公哉/三宅淳詞YH1分37秒0591分36秒997
1487Bamboo Airways ランボルギーニ GT3松浦孝亮/坂口夏月YH91分37秒2921分37秒112
1520シェイドレーシング GR86 GT平中克幸/清水英志郎DL1分36秒8921分37秒183
162muta Racing GR86 GT加藤寛規/堤優威BS51分36秒6711分37秒771
1788Weibo Primez ランボルギーニ GT3小暮卓史/元嶋佑弥YH271分37秒276
18360RUNUP RIVAUX GT-R青木孝行/田中篤/柴田優作YH21分38秒128
1930apr GR86 GT永井宏明/織戸学/平良響YH91分37秒520
2048植毛ケーズフロンティア GT-R井田太陽/田中優暉/甲野将哉YH1分36秒615
2155ARTA NSX GT3武藤英紀/木村偉織BS31分37秒614
2222アールキューズ AMG GT3和田久/城内政樹YH1分39秒689
2331apr GR SPORT PRIUS GT嵯峨宏紀/中山友貴/小高一斗BS1分37秒791
245マッハ車検 エアバスター MC86 マッハ号冨林勇佑/平木玲次YH451分43秒401
256Team LeMans Audi R8 LMS片山義章/ロベルト・メルヒ・ムンタンYH181分44秒521
未出走9PACIFIC hololive NAC Ferrari木村武史/ケイ・コッツォリーノ/川端伸太朗YH24