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SUPER GT第5戦鈴鹿、新型Zが初ポール 23号車MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ)がGR Supraの連続ポールを阻む

2022年8月27日~28日 開催

GT500ポールポジションの23号車MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ組、MI)

 SUPER GT第5戦「2022 AUTOBACS SUPER GT Round 5 FUJIMAKI GROUP SUZUKA GT450km RACE」(以下、第5戦鈴鹿)が8月27日~28日の2日間にわたって鈴鹿サーキット(三重県鈴鹿市)で開催されている。

 27日には予選が行なわれ、GT500は23号車MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ組、MI)が、GT300は10号車TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき/塩津佑介組、DL)が、それぞれポールポジションを獲得した。決勝レースは28日14時30分にスタートする。

GT500クラス:今シーズンで初めてGR Supra以外がポールポジションに、19号車は4戦連続ならず

鈴鹿予選ダイジェストGT500:MOTUL AUTECH Zが今季初ポールを奪取し反撃の狼煙!

 Q1のタイム上位がQ2に進出し、決勝レースのグリッドポジションを決めるノックアウト方式で行ななわれる予選は、曇り空で路面温度も上がり切らないような状況のなか幕を開けた。

 GT500のQ1は、エントリーする全15台が走行したのち、上位8位までがQ2に進むことができる。Q1でトップタイムをマークしたのは16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹組、DL)。2位には、第2戦から第4戦まで3戦連続でポールポジションを獲得している19号車WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南組、YH)がつける。

Q2で3位に入った16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹組、DL)

 Q1とQ2のどちらかで使用したタイヤを翌日の決勝レースで使うため、Q2では可能な限り温存して「一発狙い」でベストタイムを狙うためか、各チーム慎重にコースイン。終了間際でトップタイムを記録したのは23号車MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ組、MI)だった。

GT500ポールポジションの23号車MOTUL AUTECH Z

 7位までが1分45秒台をマークするなか、2位の17号車Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治組、BS)を0.18秒差で抑え、23号車は今季初のポールポジション。3位は16号車で、4戦連続ポールを狙った19号車は4位に、セカンドローからのスタートとなった。

2位は17号車Astemo NSX-GT
19号車WedsSport ADVAN GR Supraは4戦連続ポールならず、4位に
[SUPER GT Rd.5 予選]GT500 Poleインタビュー /#23 MOTUL AUTECH Z

GT500 予選暫定結果(上位10チーム)

順位:チーム(選手)
1位:23号車MOTUL AUTECH Z(松田次生/ロニー・クインタレッリ組、MI)
2位:17号車Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治組、BS)
3位:16号車Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹組、DL)
4位:19号車WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南組、YH)
5位:38号車ZENT CERUMO GR Supra(立川祐路/石浦宏明組、BS)
6位:24号車リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平組、YH)
7位:39号車DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/中山雄一組、BS)
8位:100号車STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐組、BS)
9位:3号車CRAFTSPORTS MOTUL Z(千代勝正/高星明誠組、MI)
10位:8号車ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺組、BS)

GT300クラス:10号車TANAX GAINER GT-Rは第2戦以来のフロントロー獲得

鈴鹿予選ダイジェストGT300:TANAX GAINER GT-Rが今季初のポール獲得で第3戦のリベンジを果たす!

 GT300は、Q1を14台が一度に走行するA組と、13台が走行するB組に分け、10分ずつのタイムアタックで各組上位8台を選出。Q2では16台によりポールポジションが争われる。

 Q1 A組のトップタイムは55号車ARTA NSX GT3(武藤英紀/木村偉織組、BS)。重量ハンデとなるサクセスウェイトが3kgと全チームで最も小さい点を活かして幸先のよいスタートを切った。とはいえ、6番手までわずか0.5秒以内に並ぶ気の抜けない状況。

55号車ARTA NSX GT3は軽さを武器にQ1トップ。Q2は8位となった

 B組は244号車HACHI-ICHI GR Supra GT(佐藤公哉/三宅淳詞組、YH)がトップ。これまでシーズンを通してノーポイントが続いているため、今後の後半戦から反撃の狼煙を上げるか、というところ。

244号車HACHI-ICHI GR Supra GT。Q2でも2番手で、勢いを見せる

 しかしながら、Q2でトップに躍り出たのは10号車TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき/塩津佑介組、DL)。Q1ではB組7位ながら、会心の走りで244号車をかわしポールポジション、第2戦以来のフロントローを獲得した。

ポールポジションの10号車TANAX GAINER GT-R

 3位には88号車Weibo Primez ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥組、YH)が続き、GT300最大のサクセスウエイト100kgを積む56号車NISSAN GT-R NISMO GT3(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組、YH)が4位に入った。

3番手は88号車Weibo Primez ランボルギーニ GT3
4番手の56号車NISSAN GT-R NISMO GT3
[SUPER GT Rd.5 予選]GT300 Poleインタビュー /#10 TANAX GAINER GT-R

GT300 予選暫定結果(上位10チーム)

1位:10号車TANAX GAINER GT-R(富田竜一郎/大草りき/塩津佑介組、DL)
2位:244号車HACHI-ICHI GR Supra GT(佐藤公哉/三宅淳詞組、YH)
3位:88号車Weibo Primez ランボルギーニ GT3(小暮卓史/元嶋佑弥組、YH)
4位:56号車NISSAN GT-R NISMO GT3(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組、YH)
5位:4号車グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也組、YH)
6位:20号車シェイドレーシング GR86 GT(平中克幸/清水英志郎/山田真之亮組、DL)
7位:18号車UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/太田格之進組、YH)
8位:55号車ARTA NSX GT3(武藤英紀/木村偉織組、BS)
9位:87号車Bamboo Airways ランボルギーニ GT3(松浦孝亮/坂口夏月組、YH)
10位:6号車Team LeMans Audi R8 LMS(片山義章/ロベルト・メルヒ・ム