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フォルクスワーゲン、新型バッテリEV「ID.7」を4月17日にワールドプレミア

2023年4月5日(現地時間) 発表

カモフラージュ状態で走行する新型「ID.7」

 独フォルクスワーゲンは4月5日(現地時間)、新型フラグシップBEVモデル「ID.7」のワールドプレミアを4月17日(現地時間)に行なうと明かした。また、ワールドプレミアに向けてスペインでの最終ロングテストドライブがほぼ終了したと報告している。

 新型ID.7は、モジュラーエレクトリックドライブ(MEB)プラットフォームを採用したモデルとして初めて、新開発の最もパワフルで高トルクの電気駆動モーター「APP550」(内部呼称)を搭載。バッテリサイズにもよるが、WLTPでの航続距離は最大700km、充電容量は最大200kWを想定しているという。

 オプションのアダプティブ・シャシー・コントロール(DCC)と、長距離移動用のドライビング・ダイナミクス・マネージャーも改良され、快適性とスポーティさを向上。正確な運転挙動と最大限の安定性を確保する「プログレッシブ・ステアリング」を新たに採用した。

15インチのインフォテインメント・システム・ディスプレイ、AR(拡張現実)ヘッドアップディスプレイを採用

 運転席まわりのクラシックな計器類は大幅に小型化され、必要な標準情報や警告はすべてステアリングホイール後方のディスプレイに表示。また、ドライバーは標準装備の「AR(拡張現実)ヘッドアップディスプレイ」で、そのほかの重要な情報を受け取ることになるという。また、15インチのインフォテインメント・システム・ディスプレイは、操作性を根本的に見直し、エアコン操作はトップ画面に常設するなどユーザーの声を反映。また、自由に設定できる「ダイレクトアクセスボタン」も装備する。

 開発担当のKai Grünitz氏は、「ID.7では、MEBのポテンシャルをさらに引き出すことができました。よりパワフルで効率的な新しい電気駆動モーターを採用しました。さらに、ランニングギヤの制御品質を向上させ、快適なドライビングを可能にしました。優れた駆動システム、快適な走行装置、長い航続距離の組み合わせにより、ID.7は長距離移動に最適なリムジンとなりました」と述べている。