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G7広島サミットに合わせて「Pride of Hiroshima展」開催 ウクライナ色のロードスターなど展示

ウクライナの人々に1日でも早く日常が戻ることを願って青×黄の特別塗装が行なわれたロードスター

Pride of Hiroshima展は5月18日~6月11日に開催

 G7広島サミット開催に合わせ、広島県内の企業26社は5月18日~6月11日に「Pride of Hiroshima展」をひろしまゲートパーク内大屋根ひろば(広島県広島市)で開催する。それに先立つ17日、事前説明会が行なわれた。

 事前説明会で登壇したのは、Pride of Hiroshima展実行委員長 池田晃治氏とPride of Hiroshima展実行副委員長 菖蒲田清孝氏の2名。池田委員長はイベントの成り立ちについて説明を行ない、詳細については菖蒲田副委員長が語った。

Pride of Hiroshima展実行委員長 池田晃治氏(右)とPride of Hiroshima展実行副委員長 菖蒲田清孝氏(左)

 池田委員長は開催についての経緯がG7広島サミットにあったと述べ、広島における戦後の復興、現在、そして未来に向けての取り組みを展示したという。

 広島は1945年8月6日に世界で初めて原子爆弾が投下された土地であり、池田委員長は、「多くの尊い命が犠牲になりました。そして、今も苦しんでいる方がおられます。原爆によって傷を負いながらも、一命をとりとめ、焦土と化した広島で生き抜こうと懸命に毎日を生きる人の日常や生活を支える人たちがいました。自ら被爆しながらも、原爆で方向を失った広島で生きる人のために何ができるかを第一に考えて尽力した人たちです。その人たちが復興を支え、広島発展の礎を築きました。これこそが広島の誇り、Pride of Hiroshimaであると思っております」と語り、Pride of Hiroshimaに込めた思いを説明。大きな被害から復興した広島の企業だからこそ伝えられるものがあるという。

Pride of Hiroshima展実行委員長 池田晃治氏

 今回、その趣旨に賛同した企業26社が参加。アンデルセン・パン生活文化研究所、イズミ、エディオン、オタフクソース、熊平製作所、ザイエンス、サタケ、大創産業、大和重工、中国新聞社、中国電力、中国放送、中電工、西川ゴム工業、にしき堂、ひろぎんホールディングス、広島アルミニウム工業、広島ガス、広島電鉄、広島東洋カープ、広島マツダ、福屋、フジタ、フレスタホールディングス、マツダ、もみじ銀行が展示を行なっている。

マツダ戦後初のオート三輪。戦後で資材のない時代に作られたため、燃料貯蔵タンクの廃材を再利用しているとのこと
被爆70年の8月6日に広島カープの選手が着た「86」ユニフォーム
にしき堂のもみじまんじゅうの型
マツダとにしき堂の歴代コラボレーション

 菖蒲田副委員長によると、Pride of Hiroshima展は「戦後復興ゾーンからスタート」。「原爆が投下された後、その後の広島の普及を後押しし、それを支えてきた電気やガス、鉄造、金融機関、製造業、そして少しずつ日常を取り戻していく人々を豊かにさせた食品や小売り、スポーツ、復興の様子や平和の大切さを伝え続けた報道機関。こうしたさまざまな業種の企業の皆さま方が力を合わせ、現在の広島が形作られています」(菖蒲田副委員長)と語り、各企業の展示が行なわれている。

 菖蒲田副委員長は、Pride of Hiroshima展を開催することで「多くの皆さまにご来場いただき、広島のことをより多く知っていただく機会になります。改めて平和とは何か?自分たちができることは何か?を考えるきっかけになっていただければというふうに思っています。広島の復興という事例を通して、世界中で今なお戦火や災害などからの復興に取り組む地域の皆さま
に、希望を持っていただけたら幸いでございます」と語り、説明会冒頭のあいさつを結んだ。

Pride of Hiroshima展実行副委員長 菖蒲田清孝氏

 なお、6月11日まで開催という日付は、「2023ひろしまフラワーフェスティバル」(6月10日~11日開催)に合わせたため。例年ゴールデンウィークに開催されていたひろしまフラワーフェスティバルだが、2023年はG7広島サミットに合わせて開催日を遅らせている。その日付に合わせることで、より多くの人が見られるようにとのことだった。

Pride of Hiroshima展は広島市民球場跡地である「ひろしまゲートパーク」で開催。道路を挟んだ向かい側には原爆ドームがある