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日本特殊陶業、踏み間違い事故を防止する「アイアクセル」などジャパンモビリティショー2023に出展

2023年10月18日 発表

日本特殊陶業のジャパンモビリティショー出展ブースイメージ

 日本特殊陶業は10月18日、東京ビッグサイトで開催されるジャパンモビリティショー2023(一般公開日:10月28日~11月5日)の出展概要を発表した。

 出展は「Sparkle(スパークル)」をテーマに、未来のモビリティを輝かせるヒカリ・キラメキ・輝きを、現代そして未来へ向けた製品を通して紹介。「現在のクルマ」におけるスパークプラグや各種センサに加え、長年の歴史で培ったセラミック技術を活用し「未来のクルマ」で期待される製品たちを「内燃機関」「安全安心」「コネクテッド」「次世代」のカテゴリに分けて展示を行なう。

 内燃機関領域の出展製品は、燃費向上やエミッション低減に貢献する「スパークプラグ」、酸素センサとともに次世代自動車での燃費向上・排出ガス低減に貢献する「プレチャンバープラグ」などを展示。高パワー・高エネルギーにて、さまざまな燃料に対応できるスパークプラグを用いることで、CO2削減やカーボンニュートラルの実現に貢献するという。

 安心安全領域では、ブレーキペダルとアクセルペダルの踏み間違い事故を防止する「アイアクセル」を出展。コネクテッド領域では、未来のクルマ社会への貢献に向けて現在開発に取り組んでいる整備工場向けコネクテッドサービス「ドクターリンク」を、次世代領域では再生可能エネルギーを有効活用することでCO2排出量を削減し、EVの充電回数・充電作業のわずらわしさ、燃料コストといったさまざまな負担を低減する「ソーラー充電ユニット」を紹介する。

 また、グリーン水素を高効率に生成できる技術として、世界市場で培ってきたセラミック技術を用いた自社のセルスタックにて、高い水準の変換効率、寿命、品質を提案できる「SOEC(固体酸化物形電解セル)」も出展する。

 そのほかにも、鋼球に比べ軽量で高剛性かつ絶縁性にも優れることから、EVモーターや風力発電機の電食対策に優れていて、環境にやさしい未来の創造に貢献する「セラミックスベアリングボール」、日本特殊陶業が持つ材料開発技術と積層技術を用いたセラミックコンデンサをEV駆動システムに使用することで、インバータ部品の小型化が可能になるEV向け「セラミックコンデンサ(積層型高電圧コンデンサ)」を紹介。また、モビリティ全般、ロボット、産業機器、発電機など駆動用モーター向けの製品として現在開発に取り組んでいる「積層磁石」領域では、磁石の鉄損を低減し、発熱を抑制することでモーターの高効率(省電力)に貢献し、重希土類の使用量を磁石物性を維持しながら低減でき、環境に貢献できる積層磁石を紹介する。