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日産、オフロード仕様の「ローグ」やサーキット仕様の「セントラ」をSEMAショー2023で公開

2023年10月28日(現地時間) 発表

日産がSEMAショーに出展する「プロジェクト ラギッド ローグ」

 日産自動車は10月28日(現地時間)、ラスベガスのコンベンションセンターで10月31日~11月3日(現地時間)に開催されるアフターマーケットとカスタマイズの展示会「SEMAショー2023」の出展概要を発表した。

 今回のSEMAショーでは2台のコンセプトカーを初公開するほか、「フェアレディZ NISMO」と2024年モデルの「GT-R NISMO」、ユーザーがカスタマイズ可能なオフロードに特化したNISMOアクセサリーパーツなどを展示する。

プロジェクト ラギッド ローグ(日本名:エクストレイル)

 プロジェクト ラギッド ローグは、新デザインが採用された「ローグ」の2024年モデルをベースに、家族でのキャンプをはじめオフロード走行向けのクロスオーバーSUVとして新たにデザイン。“悪路をより走りやすくする”をコンセプトに、NISMOオフロードコンポーネント(プロトタイプ)を装備している。

プロジェクト ラギッド ローグ

 装着パーツは以下の通り。

・NISMOカスタム オフロードサスペンション3インチリフトキット
・NISMO プロトタイプオフロードホイール(18×8.5インチ)、ヨコハマ ジオランダーM/T G003タイヤ
・NISMOオフロードカスタム センター出しデュアルエキゾースト
・カーボンファイバー製 フェンダーフレア、リアスポイラー
・NISMO プロトタイプ6 インチ丸型ドライビングライト付きオフロードルーフラック
・NISMO プロトタイプ6インチ丸型ドライビングライト付きオフロードフロントバンパーガード
・NISMO プロトタイプオフロードロックレール
・NISMOオフロード4インチ丸型ドライビングボンネットライト
・カヤック/マウンテンバイク用ルーフラック

プロジェクト ラギッド ローグ
NISMO プロトタイプ6インチ丸型ドライビングライト付きオフロードフロントバンパーガード
カヤック/マウンテンバイク用ルーフラック
NISMOオフロードカスタム センター出しデュアルエキゾースト
NISMO プロトタイプオフロードホイール(18×8.5インチ)、ヨコハマ ジオランダーM/T G003タイヤ
ドアのキズを防ぐカーボン調デカール
ロゴ入りのシートカバー

セントラ DET コンセプト

 コンパクトセダン「セントラ」をベースに大幅に性能を向上させた「セントラ DET コンセプト」は、2024年に米国ラウンドが追加されるカナダのワンメイクレース「日産セントラカップ」で使用する車両から着想を得た1台。

 製作コンセプトは、歴代SE-R(セントラのスポーツモデル)およびNISMOの伝統に対するオマージュで、「シルビア」「180SX」「パルサーGTI-R」「スカイライン」「ステージア」など、日産の歴代スポーツモデルに搭載されたエンジンに使われていた“Dual overhead cam(デュアルオーバーヘッドカム)”“Electronic fuel injection(電子燃料噴射)”“Turbo(ターボ)”といった高性能エンジンを表す「DET」をネーミングに採用。日産の伝統であるパフォーマンス向上を追求するスタイルと力強さを融合させた。

セントラ DET コンセプト
18インチのNISMO製「LM-RS6」ホイールを装着
タイヤは横浜ゴムの「ADVAN Neova AD09」
ボンネットの排熱ルーバー
カーボンミラーカバー

 セントラ DET コンセプトのパワートレーンは、高性能ターボチャージャー付き2.0リッターエンジン「MR20DD」と6速MTの組み合わせ。さらにエンジン音に迫力を与えるステンレス製「NISMO B18 パフォーマンスエキゾースト」や、GT4プロレーサーのブライアン・ハイトコッター選手の意見を取り入れ、エンジンのハイパワー化に合わせて、ツインチューブショックとリニアレートスプリングを特徴としたNISMO専用サスペンションを装着。足下は、18インチNISMO LM-RS6ホイールと、横浜ゴムの高性能タイヤ「ADVAN Neova AD09」を装備。前席にはレカロのスポーツシート「Sportster CS」、さらにNISMO製「GTシフトノブ」を採用している。

レカロのスポーツシート「Sportster CS」
NISMO製「GTシフトノブ」を採用

フォルスバーグ・フロンティア・オフロードレーストラック

フォルスバーグ・フロンティア・オフロードレーストラック

 フロンティア・オフロードレーストラックは、これまで幾度もフォーミュラドリフトチャンピオンに輝いたクリス・フォルスバーグ選手が率いるフォルスバーグレーシングと再びタッグを組み製作した1台。フォルスバーグレーシングチームは、過酷なNORRA 500オフロードレースに向けて、NISMOオフロードパーツを装着したこのモデルを開発。クリス・フォルスバーグ選手とヨコハマタイヤのチームメイトであるレティシア・ブフォニ選手が2023年のノーマル車両クラスで1位を獲得したことで、「フロンティア」の高い耐久性と、NISMOオフロードパーツによる性能向上を証明したとしている。

 フォルスバーグ選手は「NORRA 500レースでフォルスバーグ・フロンティア・オフロードレーストラックを走らせるのは素晴らしい経験でした。日産とフォルスバーグレーシングチームは、まさに強力なマシンを作り上げたのです」とコメントしている。

フェアレディZ NISMO&GT-R NISMO

 そのほかにも2023年に発売を開始した「フェアレディZ NISMO」および2024年モデルの「GT-R NISMO」も展示。サーキット走行に対応するパフォーマンスを備えた「フェアレディZ NISMO」は最大出力を420HPまで向上し、サスペンション、ブレーキなども専用チューニングが施された。

フェアレディZ NISMO

 また、「GT-R NISMO」は、匠によって手組みされるNISMO専用チューニングを施した3.8リッターエンジン「VR38DETT」に加えて、新デザインのリアウイングを高い位置にセットするなど空力性能の磨き込みが行なわれたモデル。

GT-R NISMO