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トヨタ豊田章男会長、1月30日にトヨタ産業技術記念館で「トヨタグループビジョン説明会」

トヨタ自動車株式会社 代表取締役会長 豊田章男氏

トヨタグループ発祥の地で開催されるトヨタグループビジョン説明会

 トヨタ自動車 代表取締役会長 豊田章男氏は1月30日、「トヨタ産業技術記念館」(愛知県名古屋市)でトヨタグループビジョン説明会を行なう。このグループビジョン説明会は、ダイハツ不正認証問題などの会見において、豊田会長からグループに関する説明を1月下旬から2月上旬にかけて実施すると説明されていたもの。当初、告知されていた中で早めの実施となった模様だ。

 説明会が行なわれるトヨタ産業技術記念館は、トヨタグループ17社(株式会社豊田自動織機、トヨタ自動車株式会社、愛知製鋼株式会社、株式会社ジェイテクト、トヨタ車体株式会社、豊田通商株式会社、株式会社アイシン、株式会社デンソー、トヨタ紡織株式会社、トヨタ不動産株式会社、株式会社豊田中央研究所、トヨタ自動車東日本株式会社、豊田合成株式会社、日野自動車株式会社、ダイハツ工業株式会社、トヨタホーム株式会社、トヨタ自動車九州株式会社)によって運営され、トヨタグループ発祥の地、トヨタのクルマづくり出発の地と位置付けられている。

 トヨタグループビジョン説明会の開催場所に同所を選んだのは、トヨタグループのモノづくりを改めて示すという意図が込められていると思われる。

 豊田章男会長はトヨタ社長時代の2011年3月9日、トヨタとして企業のあり方を示す「グローバルビジョン」を発表。そこでは利益目標や成長目標ではなく、トヨタがどのような企業でありたいか、どのような価値観を大切にしていくのかといった、企業のあるべき姿を明確化した。

英文

Toyota will lead the way to the future of mobility, enriching lives around the world with the safest and most responsible ways of moving people.

Through our commitment to quality, constant innovation and respect for the planet, we aim to exceed expectations and be rewarded with a smile.

We will meet challenging goals by engaging the talent and passion of people, who believe there is always a better way.

和文

人々を安全・安心に運び、心までも動かす。
そして、世界中の生活を、社会を、豊かにしていく。
それが、未来のモビリティ社会をリードする、私たちの想いです。
一人ひとりが高い品質を造りこむこと。
常に時代の一歩先のイノベーションを追い求めること。
地球環境に寄り添う意識を持ち続けること。
その先に、期待を常に超え、お客様そして地域の笑顔と幸せに
つながるトヨタがあると信じています。
「今よりもっとよい方法がある」その改善の精神とともに、
トヨタを支えてくださる皆様の声に真摯に耳を傾け、
常に自らを改革しながら、高い目標を実現していきます。


 これらのビジョンが「もっといいクルマづくり」である「TNGA(Toyota New Global Architecture)」となり、商品力の飛躍的向上と原価低減を同時に達成することになったのはよく知られているとおりだ。会長となった豊田章男氏が、トヨタグループのモノづくりが問われる今、グループへ向けて何を指し示すのか注目したい。