ブリヂストン、中国市場のトラック・バス用タイヤビジネスから撤退 乗用車用プレミアムタイヤビジネスへ集中

ブリヂストンが中国市場のトラック・バス用タイヤビジネスから撤退

　ブリヂストンは2月27日、中国市場からの撤退を発表した。中国現地法人の普利司通 投資有限公司（BSCN）におけるトラック・バス用タイヤの生産は1月26日に終了しており、2024年上期には販売を終了する予定。

　今後は成長が見込まれる乗用車用プレミアムタイヤ市場へ戦略的にリソースを集中し、ブリヂストンの強みを生かすことで「稼ぐ力を強化」するとしている。

　ブリヂストンは2021年から、「稼ぐ力の再構築」の一環としてプレミアムフォーカスの強化に取り組んでおり、次の3か年計画である中期事業計画（2024-2026）でも、徹底して「稼ぐ力の強化」「真の次のステージ」を目指すとしている。そのための事業再構築を進めていて、その過程で市場変化への対応や競争優位性の観点など、あらゆる要素を検討した結果、中国市場でのトラック・バス用タイヤの生産および販売の終了を決定したという。

　なお、今回のタイヤ生産・販売の終了によって影響を受ける従業員および地域社会に対しては、その影響が最小限になるよう十分考慮したうえで、各種法規制や労働協約に従って適切に手続きを進めていくとしている。