WRC第8戦ラリー・ラトビアでTGR-WRTがシーズン4回目の1-2フィニッシュ 豊田章男TGR-WRT会長が感謝のコメント

69号車（カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組）

　TGR（TOYOTA GAZOO Racing）は7月22日、2024年FIA世界ラリー選手権（WRC）第8戦「ラリー・ラトビア」で、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組（GR YARIS Rally1 HYBRID 69号車）が優勝したことを報告した。

　また、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組（17号車）は総合2位、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組（33号車）は総合5位、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組（18号車）は総合6位で、それぞれフィニッシュしている。

17号車（セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組）

　 WRC第8戦ラリー・ラトビアは、最終日のデイ4がラトビア西部のリエパーヤを起点に行なわれ、4本のステージの合計距離は64.08km。前日のデイ3で6本のベストタイムを記録し、総合2位のオジエ選手に42.5秒差を築いていたロバンペラ選手は、デイ4オープニングのSS17で2番手、SS18で3番手、SS19で2番手と安定したタイムで走行。最終のパワーステージを6番手タイムで走り切ると、総合2位のオジエ選手に39.2秒差をつけ、前戦ラリー・ポーランドに続く今シーズン3勝目、WRCキャリア14勝目を獲得した。

33号車（エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組）

　また、前日総合3位のマールティンシュ・セスクス（Mスポーツ・フォード）選手に4.7秒差を築いていたオジエ選手は、SS17でベストタイムを記録。SS18はセカンドベスト、SS19は3番手タイムと上位タイムを並べ、最終のパワーステージを2番手タイムで走り切り、今シーズン3回目となる総合2位で走破。TGR-WRTは今シーズン4回目となる1-2フィニッシュを達成した。

18号車（勝田貴元/アーロン・ジョンストン組）

　勝田選手は、オーバーシュートとパワーステアリング破損の影響により、総合6位でフィニッシュしている。

　なお、スーパーサンデーではオジエ選手がトップと0.2秒差の2位、ロバンペラ選手が3位となり、それぞれ追加ポイントを獲得。TGR-WRTはマニュファクチャラー選手権で、首位とのポイント差を10から1に縮めた。

　次戦WRC第9戦「ラリー・フィンランド」は、8月1日～4日（現地時間）にかけて、フィンランドのユバスキュラを中心に開催。第7戦の「ラリー・ポーランド」から始まった夏のハイスピード・グラベル3連戦の最後を締めくくる大会となるほか、サービスパークがTGR-WRTのヘッドクォーターのすぐ近くに置かれるため、チームにとってはホームイベントとなる。

WRC第8戦ラリー・ラトビアで優勝したヨンネ・ハルットゥネン選手（左）とカッレ・ロバンペラ選手（右）

TGR-WRT 豊田章男会長のコメント

　カッレ、ヨンネ、2戦連続での優勝おめでとう！　セブとヴァンサンも2位に入り、ワンツーフィニッシュ。彼らが獲得してくれたたくさんのポイントで、われわれは、ランキングトップのヒョンデに1点差まで差を詰めることができました。

　われわれTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、2021年以降、毎年、ランキングトップのチームとして”ホーム”フィンランドに戻ることができていました。しかし、今年はそれが惜しくも叶いません。母国フィンランドのファンに申し訳なく思います。

　次戦フィンランドで、多くの地元ファンの皆さまに首位奪還の姿を必ずや見ていただきたいと思います。準備の時間は少ないですが、チームのみんな、ホームラリーをよろしく頼みます！

　そして、その先、”もうひとつの母国”日本に戻るときも、必ず、首位のままで！

　日本のファンの皆さまと共に、モリゾウもチームのみんなを待っています。

表彰式の様子

WRC第8戦ラリー・ラトビア（現地時間7月21日18時45分時点）

1位：カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組（トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID） 2h31m47.6s
2位：セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組（トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID） +39.2s
3位：オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組（ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID） +1m04.5s
4位：アドリアン・フォルモ/アレクサンドレ・コリア組（フォード Puma Rally1 HYBRID） ＋1m31.5s
5位：エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組（トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID） ＋1m42.7s
6位：勝田 貴元/アーロン・ジョンストン組（トヨタ GR YARIS Rally1 HYBRID） ＋2m07.0s
7位：マールティンシュ・セスクス/レナールス・フランシス組（フォード Puma Rally1 HYBRID） ＋2m45.4s
8位：ティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ組（ヒョンデ i20 N Rally1 HYBRID） ＋2m46.4s
9位：グレゴワール・ミュンスター/ルイス・ルッカ組（フォード Puma Rally1 HYBRID） ＋5m23.1s
10位：オリバー・ソルベルグ/エリオット・エドモンドソン組（シュコダ　Fabia RS Rally2） ＋8m37.9s

第8戦 終了時点でのマニュファクチャラー選手権順位

1位：Hyundai Shell Mobis World Rally Team 351ポイント
2位：TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team 350ポイント
3位：M-Sport Ford World Rally Team 177ポイント