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トヨタ、車内熱中症の危険性を訴求するプロジェクト「トヨタのとけネコ」 夏の車内の暑さを“溶けるネコ”で表現
2024年8月8日 10:40
- 2024年8月7日 開始
トヨタ自動車は8月7日、夏場の車内熱中症の危険性について訴求するプロジェクト「トヨタのとけネコ」を始動。公式Xで夏場の車内熱中症の危険性を可視化したコンセプトムービー「トヨタのとけネコ」を公開した。
トヨタが実施した車内での熱中症対策についての意識調査では、約98%が十分に車内での熱中症対策を行なえていないことが判明。2024年の夏は全国的な猛暑が予想されており、いっそう車内熱中症のリスクが高まることが予想されている。
さらに、「自動車内でエアコンを切っても熱中症にならないのは何分までだと思いますか」という調査では4割以上の人が10分以上と回答。しかし、トヨタが行なった実証実験では、エアコンのスイッチをOFFにした5分後に、熱中症発症リスクの高まる指数を表すWBGT(湿球黒球温度)が警戒レベルに達する結果になったという。これを受け、大切な人やペットを熱中症から守るために、「少しの時間だから」といって車内に残さないように意識することが大切だとしている。
これらの調査結果を受け、トヨタでは夏場の車内熱中症の危険性について訴求するプロジェクト「トヨタのとけネコ」プロジェクトを始動。ネコ型フィギュアが車内温度が上昇するたびに溶けていく、車内温度上昇を可視化するコンセプトムービー「トヨタのとけネコ」を公式Xで公開するとともに、8月8日~18日に、公式Xでお出かけ時のシチュエーションに合わせて溶ける様子を描いた「#今日のとけネコ」を投稿する。
夏の車内がどれぐらい暑くなるか、検証してみました。#とけネコpic.twitter.com/i0frCEfr7y
— トヨタ自動車株式会社 (@TOYOTA_PR)August 7, 2024
車内の熱中症対策についての意識調査 詳細
調査概要
調査タイトル:車内の熱中症対策についての意識調査
調査期間:2024年7月23日~25日(インターネット調査)
調査対象者:自動車を日常的に運転する20~60代の男女
調査人数:1000人
自動車を日常的に運転する20~60代の男女1000人に車内での熱中症対策として具体的に行なっていることについて、各項目ごとに実施状況を聞いたところ「完璧にできている」と回答したのは1000人中17名、1.7%にとどまり、全体の98.3%が十分に対策を行なえていないと感じていることが分かった。
特に車体の温度を下げるのに効果的な車体への散水については、85.6%の方が「どちらかといえばできていない」「全くできていない」と回答する結果となった。
また、自動車を日常的に運転する20~60代の男女1000人に「自動車内でエアコンを切っても熱中症にならない時間が何分以内か」をたずねたところ、39.8%がエアコン停止後に熱中症警戒レベルに到達する10分以上を選択。このことにより、半数近い方がリスクが高まる時間について知らなかったことが判明した。
名古屋工業大学電気・機械工学教育類電気電子分野/創造工学教育類 電気・機械工学専攻電気電子分野 先端医用物理・情報工学研究センター 平田晃正教授は「お子さんやペットの場合、大人と体形が異なるため体温が上昇しやすく、同じ環境下でも、幼児の体温上昇は、大人の1.5倍程度になるとも言われています。特に、車内では、暑さ指数がエンジン停止から5分で“警戒”レベルとなり、10分程度で熱中症になる可能性もあります。また湿度も低いことから、汗をかいてもすぐに蒸発してしまい、気が付かないうちにかなりの汗をかき、脱水になりやすい状況です。例えば長距離ドライブでは、トイレ休憩が取りづらいなどの理由で、水分補給を制限される方もいらっしゃいますが、30分程度に一度は水分補給をすることが重要です。また車内の暑さは、太陽の光によるものも大きいです。駐車時のサンシェード、特にお子さんに対する日よけなどカーアクセサリを併用することも有効です」とコメントしている。