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トヨタ、WRC第12戦でエバンス選手が2位表彰台獲得 ヒョンデと15ポイント差で最終戦ラリージャパンへ

2024年10月17日~20日(現地時間) 開催

33号車(エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組)

 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、10月17日~20日(現地時間)に開催された2024年WRC(FIA世界ラリー選手権)第12戦「セントラル・ヨーロピアン・ラリー」において、GR YARIS Rally1 HYBRID 33号車のエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組が総合2位で表彰台を獲得した。

 セントラル・ヨーロピアン・ラリーの結果は、ヒョンデのオィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組が優勝、2位にトヨタのエバンス/マーティン組、3位はヒョンデのティエリー・ヌービル/マーティン・ヴィーデガ組となった。

表彰式

 そのほかTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、18号車の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組が総合4位でフィニッシュ。なお、17号車のセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組と、5号車のサミ・パヤリ/エンニ・マルコネン組は、リタイアとなった。

18号車(勝田貴元/アーロン・ジョンストン組)
17号車(セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組)
5号車(サミ・パヤリ/エンニ・マルコネン組)

 これにより、第12戦終了時点でのドライバー選手権順位では、1位はヒョンデのティエリー・ヌービル選手の225ポイント、2位はヒョンデのオィット・タナック選手の200ポイント、3位のトヨタのエルフィン・エバンス選手の185ポイント。

 また、マニュファクチャラー選手権順位は、1位はHyundai Shell Mobis World Rally Teamの526ポイント、2位はTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamの511ポイント、3位はM-Sport Ford World Rally Teamの267ポイント。

 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamはマニュファクチャラー選手権において、今回のエバンス選手と勝田選手の貢献により、ライバルのヒョンデとのポイント差を17から15に縮め、チームと勝田選手にとってのホームイベントである次戦ラリージャパンに、逆転タイトルの可能性を残した。

 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamのチーム代表ヤリ-マティ・ラトバラ氏は「エルフィンと貴元が、特に今日、非常に素晴らしい結果を残してくれたことを嬉しく思います。彼らの貢献によりチームはチャンピオンシップ争いに残ることができました。当然ながら、セブは非常に落胆していました。彼は今回も非常に速かっただけに、不運なアクシデントに見舞われたのは非常に残念でした。それによって多くのマニュファクチャラーズポイントを失うかもしれないと覚悟しましたが、最終的には貴元とエルフィンのおかげでライバルとの差を2ポイント縮めることができました。次戦ラリージャパンで1-2フィニッシュし、日曜日にフルポイントを獲得すればタイトルを守ることができるので、全ては我々次第です。今大会では、特に貴元の活躍を嬉しく思います。休養を経てカムバックした彼は我々の期待通りに戦ってくれました。必要な時には慎重に走って自信をつけ、日曜日はごく自然にパフォーマンスを発揮しました。一方、サミに関してはターマックでパフォーマンスは常に進化していました。今朝はほんの少しのミスにより大きな代償を支払うことになりましたが、それも学習プロセスの一部ですし、彼の次の目標は日本でWRC2のタイトルを争うことです」とコメントしている。

第12戦 終了時点でのドライバー選手権順位

1 ティエリー・ヌービル 225ポイント
2 オィット・タナック 200ポイント
3 エルフィン・エバンス 185ポイント
4 セバスチャン・オジエ 166ポイント
5 アドリアン・フォルモ− 146ポイント
6 カッレ・ロバンペラ 114ポイント
7 勝田 貴元 102ポイント
8 ダニ・ソルド 44ポイント
9 サミ・パヤリ 41ポイント
10 グレゴワール・ミュンスター 37ポイント

第12戦 終了時点でのマニュファクチャラー選手権順位

1 Hyundai Shell Mobis World Rally Team 526ポイント
2 TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team 511ポイント
3 M-Sport Ford World Rally Team 267ポイント

 WRC次戦は、11月21日〜24日に、日本の中部地方で開催されるシリーズ最終戦「ラリージャパン」となる。WRCカレンダー復帰3年目となる日本ラウンド「ラリージャパン」は、2024年も愛知県豊田市の「トヨタスタジアム」にサービスパークが置かれ、愛知県と岐阜県でターマックステージが行なわれる。ラリージャパンのステージは全体的に道幅が狭く、ツイスティなコーナーが連続。また、11月末は落ち葉が多く、例年降雨もあるなど、場所によっては路面が非常に滑りやすくなるのが特徴となる。

 WRC最終戦のラリージャパンに向けて、TOYOTA GAZOO Racing World Rally Team会長の豊田章男氏は「チームのみんな、ファンの皆さま『We hate to lose !』それがTOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamの合言葉。負けることが大嫌いな我々は決してあきらめない。ラリージャパン、絶対勝つぞ!」とコメントしている。