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豊田市で中村寿一氏・豊田喜一郎顕彰会「献花式」 太田稔彦市長と豊田章男会長があいさつし 子供起点の街作りに取り組むと
2025年3月1日 11:46
3月1日、豊田市役所 東庁舎前広場において中村寿一氏・豊田喜一郎顕彰会「献花式」が行なわれた。中村寿一氏・豊田喜一郎顕彰会は、豊田市(当時は挙母町)に自動車産業を誘致した中村寿一挙母町長と、トヨタ自動車の創業者である豊田喜一郎氏の功績を顕彰するもので、東庁舎前広場前には両氏の像が建立されている。献花式は毎年3月の第1土曜日に開催、式には豊田市関係者やトヨタ自動車関係者が多く訪れるほか、ものづくり伝承事業として、豊田少年少女発明クラブの表彰などが行なわれる。
2025年の献花式には、豊田市 太田稔彦市長、トヨタ自動車 代表取締役会長 豊田章男氏、トヨタ紡織 代表取締役会長 豊田周平氏らが参加。青空の下、約200名の関係者が集まった。
中村寿一氏・豊田喜一郎顕彰会会長である太田稔彦市長は、先人の業績をたたえ、感謝するとともに、豊田市において「新しい未来に向けたさらなる一歩を踏み出していくため、子供起点の街作り、誰もがつながり合う街作り、人を支える街の基盤作り」に全力で取り組んでいくとあいさつした。
豊田家を代表してあいさつしたのは、豊田章男会長。豊田章男会長は、豊田市において2023年、2024年とラリージャパンを開催できたことを喜びつつ、その開催がさらに3年先まで決まったことを報告。もう1つのうれしいこととして、自身のレーサーネームであるモリゾウ選手が豊田市の我が町アスリートに選ばれたことも挙げた。
2025年は昭和100年にあたる年でもあるが、クラウンが70周年となる年であることも報告。
「日本の未来のために自動車産業を起こす、そんな2人の思いを形にしたクルマ、そして70年間、日本の誇り、ジャパンプライドを背負って走り続けてきたクルマ、それがクラウンだったと思います。ここにいる私たちはみな、2人の夢の継承者です。継承者は挑戦者でなければならない、私はそう思っております。私たちの挑戦、それは先人から託された自動車産業をさらに発展させ、人々を幸せにすることだと思います。どんなに時代が変わっても、自動車産業が日本のど真ん中にあり、未来を切り開く原動力であり続けることだと思います」とあいさつし、自動車産業は未来を開くために必要な産業であることを強く語った。
「本日この場には、豊田少年少女発明クラブのみなさんにもご参加いただいております。みなさん、これからもたくさん挑戦し、たくさん失敗して、たくさんの人を笑顔にすることができる、そんなものづくりの継承者になってください。最後になりましたが、中村寿一さんと豊田喜一郎、2人の思いを未来に継承し、この街を、自動車産業をさらに発展していくために、もっと勉強し働いて、もっとよいものを作ることをお誓い申し上げ、私のあいさつとさせていただきます」と、あいさつを結んだ。