やじうまパリモーターショー2008(2) パリ自動車名所めぐり その1 |
■シャンゼリゼの自動車ショールームめぐり
シャンゼリゼ通りは凱旋門からコンコルド広場をつなぐ約2kmの通りだ。Louis Vitonなどの高級ブランドも出店するスノッブな繁華街で、東京でいえば銀座にあたるのだろうか。シャンゼリゼ通りのCitroenのショールームの前から凱旋門を望む
このシャンゼリゼ通りに、Peugeot、Mercedes-Benz、トヨタ、Renault、Citroenといった自動車ブランドがショールームを出している。もちろん車が展示されていたり、カタログを配布していたりしているのだが、いずれもクルマの販売よりは、会社や製品のイメージを伝えることが目的のようで、凝ったディスプレイと、アパレルやミニカー、書籍といった関連グッズのショッピングを楽しめる。
では、凱旋門からコンコルド広場に向かってシャンゼリゼ通りを下りながら(シャンゼリゼ通りにはゆるい傾斜がついている)、ショールームを巡っていこう。
Le Rendez-Vous Toyota
http://www.toyota-europe.com/rendezvous/
Atelier Renault
http://www.atelier-renault.com
Citroen C42
http://www.c42.fr/index_en.php
■2CV 60周年記念展開催中
シトロエン2CVといえば、フォルクスワーゲン・ビートルやモーリス・ミニと比肩する大衆車として名高い。2008年はその発売から60周年ということで、パリモーターショーのシトロエンブースにも特別仕様の2CVが展示されていたが、パリ北東部La Villetteの「Cite des sciences et de l'industrie(科学産業博物館)」では、「2CV EXPO SHOW」と銘打って、2CVを紹介する企画展を4月から開催している。会期は11月30日まで。
内容は、年代によってさまざまなバージョンが作られた2CVから、12台をピックアップして展示し、各種の資料とともに2CVの歴史や特徴を振り返るもの。あまり大きなスペースは使われていないものの、4台しか現存が確認されていない1939年製の試作車や、1950年製初代モデル、右ハンドルモデル、4WDモデルやラリーレイドモデルなど、珍しい2CVの実車が含まれている。
単一車種での企画展というのも興味深いし、たったひとつのモデルからここまで豊かなバリエーションが生まれるのにも驚かされる。
またこの科学産業博物館には自動車に関する常設展示もあり、こちらでもシトロエンZXのラリーレイドモデルやルノー・ドーフィンなどが楽しく展示されていて、2CVファンならずとも興味深いはず。基本的に子供向けの施設だが、車好きならぜひ足を運んでほしい場所である。
2CV EXPO SHOW(英文)
http://www.cite-sciences.fr/cs/Satellite?c=Page&cid=1195217152775&pagename=Portail%2FEXPOS-temporaires%2FPortailLayout&pid=1195217152805
科学産業博物館(英文)
http://www.cite-sciences.fr/english/indexFLASH.php