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日産、2015年型「370Z NISMO」を米国で開催の「ZDAYZ」で発表

2015年型「370Z NISMO」
2014年5月16日発表

 日産自動車は5月16日、米国ノースカロライナにて開催された、日産、ダットサン、NISMOのオーナーと愛好者の定例集会「ZDAYZ」で新型「370Z NISMO」を発表した。2015年モデルとなる新型「370Z NISMO」は、エクステリア、インテリアの進化に加え、6速MTと7速ATの2種類のトランスミッションを用意。パフォーマンス面でも改良を施したグレード「テック」も設定した。

2015年型「370Z NISMO」

 エクステリアは、アグレッシブでより空力性能に優れたフォルムを実現。前後のダウンフォースを最適化するために新たに再設計した。大きな変更点としては、LEDハイパー・デイタイム・ランニングライトを組み込んだフロントバンパー、ブラック・ヘッドライトベゼル、NISMOのエンブレム、フロントのチンスポイラーから流れるNISMOレッドのストライプアクセントになる。NISMOレッドのアクセントは、ブラックのサイドミラーを貫いて、新たな造形のサイドシルの下へと流れ、新たにデザインされたリアバンパー下まで続いている。NISMOリアスポイラーは形状を変更、小型化した。

 標準装備のレイズ製19インチのNISMO超軽量アルミ鍛造ホイールも、2015年モデルではツイン5本スポーク、チャコールグレーのマシンフィニッシュ(従来はシルバー)に変更している。

 インテリアは、アルカンターラのアクセントを配した新デザインの黒と赤のツートーンのレカロ製のレザーシートを採用。シートトリムやNISMOロゴのステッチ、アルカンターラのアクセントを配したレザーのステアリングホイールとNISMOレッドのタコメーターなど、NISMOレッドがインテリアのポイントになっているという。

 2015年の「370Z NISMO」テックグレードは、新たに7インチVGAタッチディスプレイのハードディスク・ベースの日産ナビゲーションシステム、リアビューモニター、ボーズ製オーディオシステム、SiriusXMサテライト・ラジオ(SiriusXM利用費は別料金)、Bluetooth経由での音楽再生、自動調光のバックミラー、HomeLinkユニバーサル・トランスミッターを搭載する。

 パワートレーンは2014年型同様に、可変式バルブ&リフト制御(VVEL)装備のV型6気筒 DOHC 3.7リッターエンジンを搭載。H-コンフィグの排気システム設計や最適化されたマフラー・チューニング、エンジンの専用設定により基準車の370Zクーペよりも18馬力強力な350馬力を発生する。

 クロスレシオ6速MTには、ヒール&トゥ感覚のレブマッチでのシフトダウンを可能にするシンクロレブコントロールを標準装備。新たに加わった7速ATは、ダウンシフト・レブ・マッチング(DRM)、アダプティブ・シフトコントロール、パドルシフトによるマニュアルモードを備えている。

 サスペンションも改良し、ニスモブランドのストラットタワーブレース、前後のパフォーマンスダンパーでロードノイズを最小限に抑えたほか、ニスモチューンのサスペンションには、専用スプリングとスタビライザーバーが装備される。大径の日産スポーツブレーキとビスカス式LSDを、ギヤ比が低く設定されたファイナルとともに標準装備する。

 ボディーカラーは、ソリッドレッド、マグネティックブラック、ブリリアントシルバー、パールホワイトの4色。2014年7月より全米の日産ディーラーで販売開始する。

2015 Nissan 370Z NISMO's Sky-High Reveal

(編集部:谷川 潔)