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スバル、自動車工場見学施設「スバルビジターセンター」の見学者が100万人超え

「スバル360」の石膏原寸モデルや、「P-1 すばる1500」「スバル ブラッド」など展示

富士重工業 常務執行役員 群馬製作所長 大河原氏と、100万人目となった新郷東小学校の生徒たち
2014年9月8日開催

矢島工場に隣接するスバルビジターセンター

 スバル(富士重工業)は9月8日、同社が運営する自動車工場見学施設「スバルビジターセンター」(群馬県太田市)の見学者数が100万人に達したのを記念し、式典を開催した。

 栄誉ある100万人目の入場者となったのは社会科見学で訪れた新郷東小学校(埼玉県)の生徒達。同所からは「取材がある」としか伝えられておらず、突然の出来事に驚いた様子だった。花束のほか生徒達には「ぶつからない!? ミニカー」などの記念品、そして同校には翌年の優先見学券が贈られた。

 ちょっと緊張気味の生徒達を前に富士重工業 常務執行役員 群馬製作所長 大河原正喜氏は「突然のことで驚いたと思いますが、この見学施設が2003年にオープンしてから11年が経ちまして、皆さんがちょうど100万人目となりました。そのお祝いとして記念品を贈呈いたしました」と挨拶。続けて「100万人の約9割が皆さんと同じ小学生です。今まで多くの子供達にスバルを知って貰い、モノづくりの大切さを感じて貰いました。今日の見学では初めて見るものばかりと思います。クルマがどういう風に作られているのか、ロボットや機械と人がどう調和して1台のクルマを作るのか、そしてそこで生き生きと働くスバルマン、スバルレディをよく見ていってください」とスピーチを行った。

 その後、生徒達はクラスごとに工場、およびビジターセンター内の展示を見学。お土産を手に帰路についた。

新郷東小学校の生徒たちには記念品が贈られた
記念品の「ぶつからない!? ミニカー」
100万人目の入場者となった新郷東小学校の5年生
生徒達を前に大河原氏がスピーチ。右はお祝いに駆けつけた群馬県のマスコットキャラ「ぐんまちゃん」
工場を見学。男の子の人気はロボットとか
ここはインプレッサとフォレスターのドアを製造するライン
ドアのパーツ
外と中のパネルを機械にセット
ロボットが持ち上げて
自動的に溶接していく

スバルビジターセンター

工場見学の後はビジターセンター内の展示を見学

 スバルビジターセンターは同社の群馬製作所矢島工場に隣接する施設で、創立50周年を記念して2003年7月15日にオープンしたもの。毎年約10万人が見学に訪れるが、小学5年生の社会科に自動車産業を学習する項目があることから、見学者の約9割は社会科見学で訪れる小学生だという。また、一般の見学も10名以上から受け付けており、その際は電話による予約後に申込書をFAXで送付する流れとなる。9月から12月は小学校の申し込みで一杯になってしまうことが多いため、4月~5月ぐらいが予約を取りやすいという。詳しくは同社のWebサイト(http://www.subaru.jp/about/showroom/vc/)を参照してほしい。

エントランス
2階にあるFHIギャラリー
スバル360に搭載されていた強制空冷2サイクル並列2気筒エンジン
SVXに搭載されていた3.3リッター水平対向6気筒エンジンのカットモデル
欧州向けに用意された水平対向4気筒ディーゼルエンジンのカットモデル
クレイモデルを元に製作されたスバル360の石膏原寸モデル。デザイン用と設計用の2つが作られたという
スバル1000
1947年から1968年まで生産されたラビットスクーター。写真は50万台突破記念車
中島製の四式戦闘機「疾風(はやて)」のスケールモデル
歴代のクルマが並ぶ展示ホール
壁には大きな年表
発売されなかった幻の名車、P-1 すばる1500
1977年から1987年まで販売された輸出専用車、スバル ブラット
2011年の東京モーターショーに出展されたコンセプトカー、SUBARU ADVANCED TOURER CONCEPT
2010年のLAオートショーに出展されたスバル インプレッサ コンセプト
2003年の東京モーターショーに次世代型ハイブリッドカーとして出展されたスバルB9スクランブラー
2000年のWRC第14戦グレートブリテン優勝車、インプレッサ ワールドラリーカー2000
技術と環境への取り組みを展示するコーナー
レヴォーグのカットモデル
ダミー人形
屋外には「T-1ジェット練習機」の展示も

(安田 剛)