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伊ランボルギーニ、パリショーで初のPHEVコンセプト「アステリオン LPI 910-4」公開
V10 5.2リッター+3モーターで669kW(910HP)を発生。0-100km/h加速は3.0秒
(2014/10/2 16:41)
伊ランボルギーニは10月1日(現地時間)、10月2日~19日(2日~3日:プレスデー、4日~19日:一般公開日)に開催されるパリモーターショーで、同社初となるプラグインハイブリッド(PHEV)のコンセプトカー「アステリオン LPI 910-4」を公開すると発表した。
車名はギリシャ神話に登場する、一部が人間、一部が牛というハイブリッド(異種交配種)を象徴する存在のミノタウロスの本名「アステリオン」から取られた。これに車両縦方向かつドライバーの後方という位置を示す「LP(Longitudinale Posterior)」、ハイブリッドを意味する「I(Ibrido)」、システム全体の出力を表す「910」、常時4輪駆動を示す「4」が組み合わせられた。
パワートレーンは、縦方向に配置されるV型10気筒5.2リッターエンジンとリアトランスアクスル上に設けられる7速デュアルクラッチトランスミッションのほか、一体型スタータ/ジェネレータ(ISG)を組み込んだ電動モーターをエンジンとトランスミッションの間にレイアウトするとともに、フロントに搭載される2基を加えた計3基の電動モーターを備えた。エンジン単体で449kW(610HP)、モーター3基で220kW(300HP)となり、システム全体で669kW(910HP)を発生するという。
0-100km/h加速3.0秒、最高速320km/h(ハイブリッド複合モード)というハイスペックを誇る一方でEV走行モードも備え、同モードでの最高速は125km/h、航続可能距離は50kmとアナウンスされている。
また、インテリアではアイボリーとブラウンの上質なレザーが与えられるほか、アルミやカーボンファイバー、さらにステアリングにはチタンパーツが使われるなど、贅を尽くした仕様になっている。
このアステリオン LPI 910-4について、アウトモビリ・ランボルギーニ社長兼CEOのステファン・ヴィンケルマン氏は、「これまでランボルギーニは、カーボンファイバー技術などへの投資を通じて、CO2削減の手段として軽量化に注力してきました。このカーボンファイバー技術は、わが社が追い求める最高のスポーツカーのハンドリングと性能にも一役買ってきました。自動車のCO2排出量を大幅に削減するには、現時点ではプラグイン電力供給がランボルギーニとしては最高のソリューションとなりました。なぜなら、ランボルギーニとして、このような自動車は、真の意味でエモーショナルなドライビング体験を実現できると判断したからです。こうしたドライビングが、5.2リットルV型10気筒自然吸気エンジンと、3基の電気モーターを搭載したアステリオンで体験することができます。さらに、98g/kmというきわめて低いCO2排出量を実現するだけでなく、実用レベルでの電動モードで50kmという走行距離が可能となるのです。アステリオンLPI 910-4は、真の意味でランボルギーニを代表する車となります。感情に訴えかける魅力的なデザイン、そしてパワーをもっていますが、トラックでの最高の性能よりもむしろ、快適で贅沢な日々の走行を意識して設計されています」と、コメントを発表している。