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スバル、米国で新型「フォレスター」を2025年秋に生産開始 400億円レベルの投資実施

2025年5月14日 発表
新型フォレスター(米国仕様)

 スバルは5月14日、同日開催された2025年3月期(2024年4月〜2025年3月)の決算説明会で、新型「フォレスター」の生産体制について、400億円レベルの投資を行ない、2025年秋より米国で生産開始することを明らかにした。

 決算説明会では、「新型フォレスターは、昨年、北米において、今年の春には国内において販売を開始しましたが、想定以上に多くのお客様さまに、ご好評ならびにご注文をいただいております。主力車種であるフォレスターについては、いずれ米国工場においても生産する事をお伝えしてきましたが、400億円レベルの投資を行い、今年の秋より米国における生産を開始します」との説明があった。

 また、将来の電動化シフトに向けた成長投資について、「大きな方針に変更はないものの、変化の激しい足元の状況に加え、中長期での当社を取り巻く外部環境なども見据えて、改めて投資時期を含めた計画の見直しを進めています。取り巻く事業環境が大きく変化する中ではありますが、全社一丸となって乗り越えていきたいと考えています」との説明がされた。

 同日公表された2025年3月期(2024年4月〜2025年3月)通期実績は、売上収益4兆6858億円(前年同期比0.4%減)、営業利益4053億円(同13.4%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益3381億円(同12.2%減)となった。

 2026年3月期(2025年4月〜2026年3月)の通期連結業績見通しについては、米国の関税政策の動向など、同社グループを取り巻く事業環境は不透明な状況が続いており、現時点で合理的な業績見通しを算定することが困難であることから、2026年3月期連結業績見通しは未定とした。

 なお、全世界生産台数と連結販売台数は、バッテリEVの自社生産に向けた矢島工場における工事影響があるものの、90万台を目指すとしている。

決算説明会の資料