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スズキ、MotoGPで開発された新機構「ブロードパワーシステム」搭載の「GSX-R1000」を世界初公開
海外向け新型「SV650」も出展
(2015/11/17 20:56)
- 2015年11月17日発表
スズキは11月17日、イタリア・ミラノで開催する「EICMA(国際モーターサイクルエキシビション)」において、海外向け新型「SV650」を発表するとともに、スーパースポーツバイクのコンセプトモデル「GSX-R1000」を出品すると発表した。
「GSX-R1000」をさらに進化させたというコンセプトモデル「GSX-R1000」は、MotoGPで培われた技術を採用。「GSX-R」シリーズの特長である、エンジンと車体が調和した「走る・曲がる・止まる」の基本設計を見直し、高次元でバランスさせるべく開発を進めているという。
新開発の直列4気筒 1000ccエンジンは、低中速域での出力を犠牲にすることなく高回転域での出力を高める為に、吸気VVTやスズキ2輪車初の電子スロットルなど、MotoGPレースで開発された技術を取り込んだ新機構「ブロードパワーシステム」を搭載。
また、車体は新開発のフレームとスイングアームにより、強度の最適化と軽量化を図り、空気抵抗を大幅に低減する為にカウリングも新しくした。さらに、走行条件に応じてモードを選択可能なトラクションコントロールを搭載し、サーキットでの走行において有効な電子制御としてクイックシフトシステムとローンチコントロールを装備する。
新型「SV650」
新型「SV650」は、V型2気筒 645cm3エンジンを軽量でコンパクトな車体に搭載したロードスポーツバイク。既存のVツインエンジンをベースに、新排出ガス規制「ユーロ4」(欧州仕様車)を満たしながら出力と燃費性能を高めた。
車両は細部にわたる見直しを行い、既存エンジン搭載の「グラディウス」と比較して8kg(ABS仕様車)の軽量化を実現。スリムで軽量な車体は、Vツインエンジンの力強さを引き立てるとともに、高い操縦性に貢献するという。
エンジン内にはピストンのスカート部にスズめっきと樹脂コートを施すことで、メカニカルロスを低減し燃焼効率を高めた。また、発進時や低回転域においてエンジン回転数を僅かに上げることで発進・停車を繰り返す市街地走行などでの操作性を向上する「ローRPMアシスト」を採用。
さらに、スタータースイッチを押し続けずにワンプッシュするだけでエンジンが始動する「スズキイージースタートシステム」を採用し、日常用途での利便性を高めた。
新型「SV650」は、2016年1月よりスズキの豊川工場で生産を開始し、欧州、北米などで販売を開始する計画。