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ミニカーブランド「EBBRO」をラナ エンタテインメントが継承 レーシングチームも設立しリブランディング本格始動

2025年6月13日 発表
ミニカーブランド「EBBRO」をラナ エンタテインメントが継承した

現代の市場ニーズに即した1/64スケール展開を本格始動

 アニメ“エヴァンゲリオン”の世界観とリアルモータースポーツを融合したレーシングチーム「エヴァンゲリオンレーシング」の活動などを行なっているラナ エンタテインメントは6月13日、ミニカーの老舗ブランド「EBBRO(エブロ)」の商標を取得し、新たなリブランディング計画の始動を発表した。

 ラナ エンタテインメントは、1994年からモータースポーツのプロデュース活動を行ない、ウルトラマンレーシングチームをはじめ、阪神タイガースレーシングチームやDisney/Pixarの人気アニメーション作品、トイストーリーやカーズといったキャラクターをモチーフにモータースポーツとのプロモーションタイアップを実現。2010年より「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」とプロモーションタイアップしたレーシングチーム「エヴァンゲリオンレーシング」を結成し、現在も活動を続けている。

ラナ エンタテインメントはこれまでに、鈴鹿8耐、全日本ロード選手権、アルテッアワンメイクレース、FIA-F4、SUPER GT、スーパー耐久シリーズ、D1GP、ル・マン24時間、オーシャンレーベン8時間、スロバキアリング8時間耐久ロードレースなど、国内外の数多くのカテゴリーに参戦してきた実績を持つ

 また、1997年に登場した日本のミニカーブランドEBRROは、2004年にエムエムピーが商標を引き継ぎ、1/43スケールを中心に、さまざまなジャンルの車両をミニカーとして商品化。SUPER GTなどへのスポンサードをはじめ、モータースポーツへの支援も積極的に行ない、多くのファンに支持されてきた。しかし、2024年に経営上の理由で事業活動を終了。その後、商標のみを管財人を通じてラナ エンタテインメントが継承し、今後はブランドの価値と歴史を尊重しながら、新たな展開を目指すとしている。ロゴは従来のものも使用しつつ、新たに展開する製品には新ロゴを用意した。

従来の1/43スケールモデルや国産旧車シリーズなど、これまでのEBBROが体現した、歴史と伝統を重んじる製品群に引き続き使用
リブランディング施策において新たに導入される新シリーズ。従来の製品群とは異なる“次世代展開企画”に採用し、新しくもモダンなブランドイメージを築く

 新生EBBROでは、現在のミニカー市場において主流となっている「1/64スケール」を軸とした商品ラインを新たに企画・開発し、コレクション性と手ごろな価格帯を両立させながら、より多くのユーザー層へのアプローチを目指すとしている。なお、商品の詳細は情報が確定次第、改めてアナウンスされる。

「EBBRO RACING TEAM」も始動

「EBBRO RACING TEAM」としてJEGT2025シリーズに参戦予定

 また、リブランディングの1つとして「EBBRO RACING TEAM(エブロ・レーシングチーム)」を設立。参戦するレースカテゴリーは第1弾として、日本最大級のeモータースポーツ大会であるJEGT2025シリーズ(2025 AUTOBACS JEGT Supported by GRAN TURISMO)へエントリー。今後はEBBROブランドと連動し、競技車両をモチーフとしたミニカーの開発や、プロモーションを展開。リアルとデジタルとフィジカルが交錯する、新しいホビーのあり方を生み出すとしている。

EBBRO RT Dallara SF23
EBBRO RT Mazda RX VISION GT3 CONCEPT