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シャオミ、ニュル最速市販EV「SU7 Ultra」日本初公開 秋葉原で開催中の「シャオミEXPO2025」に展示

戦略的ビジョン「Human×Car×Home」をイベント内で表現

シャオミの高性能電動エグゼクティブカー「SU7 Ultra」

 中国の総合電機製品メーカーXiaomi(シャオミ)は9月26日、東京・秋葉原にあるベルサール秋葉原の1Fホール・イベントスペースにて「新製品発表会(2025下期)」を実施した。

 登壇したシャオミジャパン副社長の鄭彦氏は、15年間を振り返り、決して順風満帆ではなかったが、チャレンジすることで革新と成長ができたと振り返った。また、過去5年間でAI、OS、Chipsetに110億ユーロ(約2兆円)を投資してきたうえ、今後5年間で240億ユーロ(約4兆2000億円)の基礎技術への投資も行なっていくと説明。

 すでに現在スマホは世界3位、ウェアラブルは世界1位、タブレットは世界4位の販売台数にまで増え、スマホとタブレットを除いたスマートデバイスは、グローバルで9億8900万台が接続していて、間もなく10億台を超えると解説した。、

シャオミジャパン副社長 鄭彦氏
今後5年間で240億ユーロの投資も決めている
スマートデバイスはグローバルで9億8900万台がシャオミのプラットフォームに接続しているという

 また、2024年3月に発売し、27分間で5万台、24時間で8万8898台の受注があったという、BEV(バッテリ電気自動車)の「SU7」は、発売後15か月で30万台超えの受注があったほか、6月26日に発売した「YU7」は3分で20万台以上のオーダーがあったと好調さをアピール。

 シャオミがスマホ、家電、そしてBEVまで手掛けているのは、戦略的ビジョン「Human×Car×Home」を掲げていて、BEVで帰宅したら家のシャッターが自動で開き、部屋の電気が自動で点灯するなど、すべての電製品がシームレスにつながる世界を目指しているから。

 そのため、開催中の「シャオミEXPO 2025」に、高性能電動エグゼクティブカーである「SU7 Ultra」の展示を決めたという。ただし、現状では日本への導入はまったくの白紙で、いずれ投入したい気持ちはあるとのことだ。

高性能電動エグゼクティブカー「SU7 Ultra」

 SU7 Ultraは、標準モデルとサーキット仕様の「Track Package(トラックパッケージ)」の2つをラインアップするほか、限定モデルとして「Nürburgring Limited Edition(ニュルブルクリンク限定版)」も用意。価格は標準モデルが52万9900元から、トラックパッケージは62万9900元から。限定モデルのニュル仕様は81万4900元からで、2025年は10台。総生産台数も100台限定としている。

 開発当初から「ニュルブルクリンク北コースを制すること」を目標に掲げ、ニュルに拠点を構えて、技術を徹底的に磨き上げて完成させた。ちなみに量産モデルのラップタイムは市販BEVでは最速となる7分4秒957をマーク。また、軽量化やボディ補強などフルチューンしている開発車両(プロトタイプ)は、さらに速い6分22秒091をたたき出している(2025年6月時点)。

SU7 Ultra(標準モデル)
SU7 Ultra(標準モデル)
タイヤはピレリの「P ZERO TROFEO RS」でサイズはフロントが265/35ZR21、リアが325/30ZR21。BEV対応品を示す「ELECT」のロゴマークも刻印されている
2つのフロントカメラほほかに、ルーフにもセンサーを備えている。ウイングはカーボンファイバー製
SU7 Ultra(標準モデル)のインテリア
シートは黄色のレザーとグレーのアルカンターラで、ボディカラーに合わせた内装色となっている
ステアリングは上下が平になった楕円タイプ。ステアリングコラムにシフトレバーを配置している
センターコンソールには始動スイッチのほか、エアコンのスイッチなどが並ぶ。大型のセンターディスプレイを備える
SU7 Ultraはグランツーリスモ7に収録されることも発表されている
Xiaomi SU7 Ultra | Official uncut Nürburgring footage(7分17秒)

 また、シャオミジャパン プロダクトプランニング部 本部長の安達晃彦氏は、2025年の新製品について解説。シャオミは新たなOS「ハイパーOS3」を開発。このモデルから製品に導入していくという。メインとなるのはスマホの新機種「15T Pro」「15T」で、どちらもLEICA(ライカ)と共同開発した高性能カメラを搭載していて、撮影する楽しさを体感させてくれるモデル。また、15T Proは山奥などネットワークがないエリアでも、最大1.9kmまでオフライン通話ができるという機能も備えている。また、ProはFeliCa(フェリカ)を搭載しておサイフケータイ機能が使えるのも大きい。

新OSハイパーOS3を紹介するシャオミジャパン プロダクトプランニング部 本部長 安達晃彦氏
新機種15T
カメラはライカと共同開発

 そのほかにも、タブレット、チューナーレススマートテレビ3シリーズ、ワイヤレスイヤホン、ロボット掃除機、コードレス掃除機、スマートカメラ、ポータブルフォトプリンターなど、新機種を発表。ハイエンド商品については最大36回無金利分割サービスや、スマホの物損故障に対応する「シャオミ ケア」、スマホの買い替え時の下取りサービス「にこスマ買取 for シャオミ」など、利用前、利用中、利用後のすべてをカバーするサービスも開始している。ぜひ、シャオミEXPO2025の会場に足を運んで、実物を体感してみていただきたい。また、「期間限定の早割サービスや購入特典サービスも実施しているので、お得に購入するチャンスです」と安達氏はいう。

シャオミの新製品がずらりと並び、どれも実際に触れられる

 最後に鄭副社長は、「まだ日本にSU7は導入されないので、ぜひこちらのダイキャストカーを買っていただいてオーナー気分を味わっていただければ幸いです」と発表会を締めくくった。

SU7 Ultraのダイキャストカー
SU7のダイキャストカー
シャオミジャパン プロダクトプランニング部 本部長 安達晃彦氏(左)、シャオミジャパン副社長 鄭彦氏(右)

新製品をいち早く体験できる「Xiaomi EXPO 2025」を開催中

 シャオミは9月28日まで、新製品をいち早く体験できる「Xiaomi EXPO 2025」を開催。最新スマートフォンやタブレット、ウェアラブル製品、IoT製品など、26日から発売する新製品を実際に試しつつ、その場で購入も可能。そのほかにも、ファッションモデル・女優の菊池亜希子さんとフォトグラファーの黒田明臣さんの特別トークステージ、豪華景品が当たるクイズ大会や、新製品を体験しながらスタンプを集めるとXiaomi製品が当たる抽選会に参加できるスタンプラリー企画など、多数のコンテンツが催される。

シャオミEXPO2025開催概要

開催日時:
2025年9月26日(金)15時~19時
2025年9月27日(土)11時~19時
2025年9月28日(日)11時~18時
場所:ベルサール秋葉原 1Fホール・イベントスペース
(東京都千代田区外神田3丁目12-8 住友不動産秋葉原ビル)
アクセス:「秋葉原駅」電気街北口徒歩3分(JR)
A3出口徒歩5分(つくばエクスプレス)
2番出口徒歩6分(日比谷線)
「末広町駅」1または3番出口徒歩4分(銀座線)
入場料:無料

シャオミEXPO2025を開催中
ベルサール秋葉原 1Fホール・イベントスペース