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NVIDIA ジェンスン・フアンCEO、「GTC2026」で日産のロボタクシーがNVIDIAの自動運転ソリューションを採用したことを発表
いすゞとティアフォーはNVIDIA DRIVE AGX Thor採用
2026年3月17日 05:50
NVIDIAは3月16日~19日に、AIカンファレンス&エキスポと位置付ける「GTC2026」を米国カリフォルニア州サンノゼ市で開催する。グラフィックス向け半導体となるGPUなどで知られてきた同社だが、近年はGPUの特性を活かし、ハイパフォーマンスコンピューティングやAIソリューションを提供する企業へと進化。単に半導体だけにとどまらず、世界のAI革命をリードする企業となっている。
クルマ関連においては、高度なグラフィックス能力を活かしたワークステーション用半導体がCAD/CAMの分野で使われていたが、現在はシミュレーションやADAS(先進運転支援システム)向けの車載半導体メーカーとして、そして自動運転ソリューションを提供するプラットフォームメーカーとして注目を集めている。
2026年のCES2026では、レベル4自動運転までを見据えた自動運転プラットフォーム「アルパマヨ(Alpamayo)」を発表。NVIDIA 創業者兼CEO ジェンスン・フアン氏の講演では、フィジカルAIの最初の大規模市場が自動運転車になるとし、アルパマヨを核としたフルスタックのAV(Autonomous Vehicle、自動運転車)向けフィジカルAIプラットフォームを提供すると発表した。
また、アルパマヨによって作られたフィジカルAIを搭載したクルマとしてメルセデス・ベンツ CLAを紹介し、2026年Q1からエンドツーエンドの自動運転機能を北米で提供することを明かし、このメルセデス・ベンツ CLAには自動運転プラットフォームとして同社のDRIVE Hyperion(ドライブ ハイペリオン)が採用されていることも発表した。
3月16日(現地時間)、ジェンスン・フアンCEOは「GTC2026」の基調講演において、この自動運転プラットフォームであるドライブ ハイペリオンが、日産自動車、いすゞ自動車、BYD、Geely、ヒョンデに採用され、レベル4自動運転車両向けに使われていることを発表した。
日産は3月12日にUberとの協業を発表し、Wayve AIを搭載した新型「リーフ」をベースとしたロボタクシーの試作車を公開しているが、このプラットフォームがNVIDIAのドライブ ハイペリオンであることが語られた形になる。
CES2026でNVIDIAは、北米においてUber、LUCIDとの協業でロボタクシーを提供することを発表しており、この発表でUberとの協業エリアを拡大。4大陸28都市で、フルスタックのNVIDIA DRIVE AVソフトウェアを完全搭載した自律走行車のフリートを展開するという。
この展開は2027年上半期にロサンゼルスとサンフランシスコ・ベイエリアから開始されるとした。
ちなみに、日産自動車についてはドライブ ハイペリオンがベースとなっているものの、AIにはWayve AIソフトウェアを搭載する形になり、いすゞ自動車についてはTIER IV(ティアフォー)とともに、ドライブ ハイペリオンの一部であるNVIDIA DRIVE AGX Thor SoC(システム・オン・ア・チップ)を使用して、レベル4の自律走行バスの開発で協力。用途や目的によって、ドライブ ハイペリオンの実装状態が異なる形で投入される。
ドライブ ハイペリオン上で実行されるAlpamayoについても、アップデート情報を公開。Alpamayo 1.5となり、走行シナリオを再生し、モデルの決定を照会し、プロンプトとナビゲーション設定を通じて更新された動作ガイダンスを適用することで、珍しい道路の危険や複雑な人間の行動など予測不可能なイベントからより効果的に学習できるとする。このモデルは柔軟なマルチカメラのサポートと設定可能なカメラパラメータを追加し、既存のAlpamayoとの互換性を維持しながら、車種やセンサー構成全体で同じAI運転スタックの再利用を簡素化するという。

