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トヨタ、水素製造装置を2029年度に量産開始へ 海外展開も計画

トヨタ本社工場に5MW水電解システムを導入

2026年3月17日 発表
トヨタ自動車と千代田化工建設が共同開発した水素製造装置を海外へ展開していく計画

 トヨタ自動車は3月17日、東京ビッグサイトで開催されている「第25回 H2&FC EXPO(水素・燃料電池展)」(会期:3月17日~19日)の会場で、トヨタと千代田化工建設が共同開発を進めてきた水素製造システムの量産を2029年度から開始し、海外へ展開していく計画を明らかにした。

 トヨタと千代田化工建設が共同開発した水素製造システムは、水を電気分解して水素を製造する水電解装置で、トヨタ本社工場への導入に向けて両社で取り組んできたもの。

 会場では、千代田化工建設 顧問・社長補佐の松岡憲正氏とトヨタ自動車 水素ファクトリー チーフプロジェクトリーダー(CPL)の濱村芳彦氏が、共同開発した水電解システムについて説明を行なった。

トヨタ自動車株式会社 水素ファクトリー チーフプロジェクトリーダー(CPL)の濱村芳彦氏
千代田化工建設株式会社 顧問・社長補佐の松岡憲正氏

 今回、トヨタ本社工場に導入された水電解システムは、電解容量が5.0MWで、水素製造量は96kg/h。トヨタがこれまで「デンソー福島」に導入した水電解システムの電解容量0.4MW、水素製造量8kg/hに対して、容量と製造量をアップさせた。

両社の取り組みを報告

 同一の敷地面積750m 2 でシステムを実現するとともに、スタック交換の時間を半減したことや、運転監視を遠隔監視とするなど運用面への配慮もされたことなどが説明された。

 今後は、トヨタ本社工場での大規模水電解システムの導入に続いて、2030年に愛知製鋼に向け15MW水電解設備導入プロジェクトが始動したことを報告。

2030年に愛知製鋼に向け15MW水電解設備導入プロジェクトが始動

 さらに、別時間のプレゼンテーションに登壇したトヨタ自動車 水素ファクトリー プレジデントの山形光正氏から、千代田化工建設と共同開発した水電解装置を2029年から量産開始して、国内では中規模ニーズに対応する5MW・水素製造能力が約100kg/hの装置、海外では大規模ニーズに対応する20MW・水素製造能力が約400kg/hの水電解装置を展開していく計画が明らかにされた。