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トヨタ 水素ファクトリープレジデント 山形光正氏、「ハイラックスFCEV」でのダカール挑戦の意義を語る

トヨタがIAAトランスポート2026で発表した、燃料電池車「ハイラックスFCEV」によるダカールラリーへの挑戦

 トヨタ自動車は9月14日(現地時間)、ドイツ ハノーファーで開催されている世界最大級の商用車ショー「IAA TRANSPORTATION 2026 in Hannover」において、燃料電池車「ハイラックスFCEV」で2027年ダカールラリーのフューチャーミッション1000に挑戦すると発表した。

 この発表の際には、燃料電池開発に携わる水素ファクトリープレジデント 山形光正氏も現地を訪れており、ダカールラリー挑戦の意義をうかがった。

燃料電池車の現状と、「ハイラックスFCEV」でのダカール挑戦の意義を語るトヨタ自動車株式会社 水素ファクトリープレジデント 山形光正氏

 トヨタは現在、第2世代燃料電池をFCEV「ミライ」や「クラウン セダン」に搭載。さまざまな形での利用を促すことで、水素活用の普及を図っている。

 すでに次の世代となる燃料電池の開発を進めており、耐久性能を2倍に向上し、ディーゼルエンジン同等を実現。燃費性能の向上、コストの低減などを実現する第3世代燃料電池をIAAトランスポートにも出展。欧州の商用車ユーザーにも訴求を行なっている。

 山形プレジデントによると、ダカールラリーに挑戦する「ハイラックスFCEV」の燃料電池は、第2世代と第3世代の中間となる第2.5世代ともいうべきもので、FCのセルは第2世代のものを使用。第3世代のパーツも使用することで、従来の第2世代よりは進化したものになっているという。

 燃料電池のFCセルでは、連続走行時で熱負荷がかかり続けた際などは送風ファンで冷却する必要が発生するなど、熱マネジメントが大切になっている。そのため、気温の高い地域という環境、過酷なラリーという環境で、そうしたシビアな環境での性能確認を行なっていきたいとのことだ。

 トヨタモーターヨーロッパ R&D Executive Vice President 安井慎一氏は、IAAトランスポートのプレゼンテーションで、水素車両をモータースポーツで鍛えるトヨタ自動車の姿勢を欧州に対してアピール。液体水素を使って走る内燃機関ハイパーカーやGRヤリスなどの水素燃焼エンジン搭載レーシングマシンを紹介。同じ水素を使って走る燃料電池車も、そうした厳しい環境に投入していくことを紹介した。

水素エンジン開発で参加しているモータースポーツを紹介する、トヨタモーターヨーロッパ R&D Executive Vice President 安井慎一氏

 世界的にもサバイバルレースといわれるダカールラリーで水素車両、しかも燃料電池車両に挑戦する意義は大きいだろう。トヨタはモータースポーツにおいては公開開発も掲げており、水素燃料電池も公開開発とすることができれば、燃料電池の性能や仕組みなどに対する興味が高まり、信頼性においても大きな効果があるだろう。

 今回は、1枚の写真が公開されたのみだが、ダカールラリー挑戦までに車両の詳細が発表されるのを楽しみに待ちたい。