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【JMS2026】自工会による合同展示 ホンダのバイクやシート表皮の端材バッグで「日本型エコシステム」を紹介する「サーキュラーエコノミー」エリア

2026年10月13日~16日 開催
入場無料(全来場者事前登録制)
ジャパンモビリティショー ビズウィーク 2026のサーキュラーエコノミーエリア

 JEITA(電子情報技術産業協会)が主催するデジタルイノベーションの総合展「CEATEC 2026」が、10月13日~16日に幕張メッセ(千葉県千葉市美浜区)で開催されている。

 会場では、自工会(日本自動車工業会)が主催するビジネスイベント「Japan Mobility Show Bizweek 2026」が併催されており、「動かし続ける、日本。 -MOVE JAPAN-」をテーマに、「マルチパスウェイ」「水素普及」「共同物流」「自動運転」「走行中給電」「サーキュラーエコノミー」の6つの領域に関する自工会会員企業による合同展示が行なわれている。

 本稿では、合同展示の最奥部に位置し、「ものを大切にする日本の心で最後まで価値を活かし続ける」として、“自然との共生”と“競争力の獲得”の両立に向けて、「上手につくる」「大事に使う」「循環させる」という日本型エコシステムについて展示しているサーキュラーエコノミーのエリアを紹介する。

サーキュラーエコノミーエリアについて

 サーキュラーエコノミーのエリアでは、リサイクルPPやバイオマスプラを用いた本田技研工業の市販バイク「NC750X」の展示のほか、自動車用バッテリの再利用、再生素材を用いたシート表皮、リサイクルしやすいようにクルマをつくる工夫、クルマからクルマへのリサイクルなどについて、実際の部品やリサイクルされる過程の素材を展示して紹介している。

本田技研工業のバイク「NC750X」。各所にリサイクルPPやバイオマスプラなどが使われている
上部のフタは通常の塗装、下部はバイオマスプラ。見た目には違いがまったくわからない
マツダのリサイクル素材を用いたシート表皮
鉄スクラップを100%リサイクルしてつくられたトヨタ自動車のサスペンションアーム
三菱自動車工業と日産自動車は、自動車用バッテリの再利用を紹介。自動車用バッテリは繰り返しの放充電や温度変化に強く、長期保管にも適していることから、太陽光で発電した電力で点灯する自立型街路灯や、ポータブルバッテリ、鉄道保守などの現場で有効活用されている
リサイクルをしやすいように、トヨタは解体しやすい車両構造を採用している
スズキのモノマテリアルフロアマット。表面のパイルだけでなく、裏面の不織布も100%ポリエステルでつくられており、リサイクルをしやすくしている
スバルは、廃棄される漁網をペレットや糸に再生して樹脂部品や繊維として活用したり、産業廃棄物として焼却や埋め立て処分される貝殻を粉砕し、樹脂と混ぜて合成皮革として活用したりする取り組みを紹介
実際の漁網を再生してつくられたファブリックにさわれる
古着をクルマの防音部品として再利用するトヨタの取り組み
日産の製造工程で発生するアルミ端材や使用済み部品を、自社のものづくりの中で循環させる「クローズドループ・リサイクル」について紹介
解体される車両からプラスチックを回収して、新たなクルマの部品として活用するトヨタの取り組み

 興味深かったのは、シートの端材やシートベルト、エアバッグなどを活用したバッグや小物の種類の豊富さ。クルマのシート表皮に用いられる合皮は、水濡れにも強く、ひっかき傷などがつきにくいなどの特徴があるという。その特徴を引き継ぎながら、しっかりと日常使いのできるデザインのバッグとして生まれ変わっており、オンラインショップやセントレア空港内の店舗で実際に購入できるようになっていることに感心した。

 また、豊田合成のエアバッグの生地を再生利用したバッグは、もともと白い生地だったものを染め上げる技術を確立したといい、展示されていた青いバッグ以外にも、さまざまな色がラインアップされているとのこと。

 どれもひと目では端材とは思えないデザインとなっているものの、シートベルトを活用したバッグは、シートベルトの金具をそのまま利用することでバッグのアクセントとしており、シートベルトの独特な織りと相まって特徴的なデザインになっているのが面白かった。

製造工程で生じるシートベルトの端材を活用した東海理化のバッグ。左側の大ぶりなバッグは捨てられるはずだった合皮とシートベルトの端材を組み合わせたもの。右側の小ぶりなショルダーバッグはすべてシートベルトでできている
遊び心のあるタグも付けられている
豊田合成のエアバッグ生地をリサイクルしたバッグ。元は白い生地だったものを染めているとのこと
シート表皮を活用したトヨタ紡織のバッグとポーチ。表皮は裏面がスポンジ素材になっていることからリサイクルが難しいのだという。バッグもポーチもさわるとクッション性があり、ふかふかしていた。また、これらの製品はすべて自社でつくっているとのこと。生産調整などの影響でシートの縫製を担当する職人の手が空いてしまったときにつくることもあるそうで、人材と設備を有効活用する取り組みにもなっているそうだ
トヨタのシート表皮の端材を活用したバッグ。端材なのであまり大きな面がとれないこともあるため、小さな面を組み合わせるパッチワークとすることで有効活用している
スバルはシートの端材を使ってコインケースをつくるワークショップをディーラーなどで開催しているという

 サーキュラーエコノミーエリアの展示物は、一部は実際に触れるようにもなっているので、ぜひ実際にリサイクル品とは思えない肌触りなどを確かめてみていただきたい。