マツダ、環境負荷の少ない水性塗装技術「アクアテック」
低CO2排出量と、新技術によるVOC削減を両立

アクアテック塗装システム

2009年6月15日発表


 マツダは6月15日、環境負荷の少ない水性塗装技術「アクアテック塗装」を開発し、広島県広島市南区の宇品第1工場への導入を開始したと発表した。

 アクアテック塗装は、マツダが全工場で導入している「スリー・ウェット・オン塗装」と同様の低CO2排出量を維持したまま、塗料に含まれる揮発性有機化合物(VOC)の排出量を従来比で57%削減し、ボディー面積あたり15g/m2に抑制した水性塗装技術。環境負荷を世界最小としつつ、品質面においても従来以上の性能を達成している。

 水性塗装では、希釈剤として使用する水分を蒸発させる過程で多くのエネルギーを消費し、CO2排出量が増えるという課題があった。アクアテック塗装では、塗装ブースの空調システムを改良して塗料の水分を効率的に蒸発させるシステムを導入したほか、従来では中塗り塗装が担っていた発色性や耐チッピング性などの機能を、上塗り塗装に移管する高機能塗料を開発することで工程を集約した。これらによって低CO2排出量とVOC削減を実現したと言う。


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2009年 6月 15日