NEXCO中日本、「CSR報告書2009」を作成 |
NEXCO中日本(中日本高速道路)は6月26日、株主総会後の記者会見を開催し「CSR(Corporate Social Responsibility)報告書2009 ~安心・安全・快適な『百年道路』を目指して~」を作成したと発表した。
NEXCO中日本は、株式会社ではあるものの株主は日本政府、国土交通大臣と財務大臣の2名となる。そのため、会見でNEXCO中日本代表取締役CEOの矢野弘典氏は、「CSR報告書はステークホルダーに向けてのものだが、NEXCO中日本の株主は政府。政府とは国民であると考えており、このCSR報告書2009も国民に向けて作った」と語る。
NEXCO中日本がCSR報告書を作るのは、この2009年度版で2回目。今回のCSR報告書ではより多くの方に読んでもらうために、社外の第三者を委員とした「CSR懇談会」(座長:奥野信宏 中京大学総合政策学部教授)からの意見を取り入れ、分かりやすいものにしたと言う。実際、本文122ページからなるCSR報告書2009では、東海北陸自動車道全通、新東名リーディングプロジェクトなどのリポートのほか、巻末には用語集なども設けられ、専門家でなくても興味深く読めるものになっている。
サブタイトルに付けられた「~安心・安全・快適な『百年道路』を目指して~」について矢野弘典CEOは「東名高速ができて40年、名神高速ができて44年、時がたつにつれて道路は傷んでくるものだが、きちんと養生して100年持たしていきたい」との意味を込めていると語った。また「今ある道路もそうだが、これから建設する道路についても100年使えるような設計を行っていく。道路には商業施設がつきものだが、それらを含め長い目で見た社会的インフラを作っていく」と言う。
このCSR報告書2009には、本文22ページのダイジェスト版も用意され、詳細版を1万部、ダイジェスト版を5万部作成し、希望者への配布を行っていく。そのほか、NEXCO中日本のWebサイトでPDF版を本日より公開しており、ダウンロード可能だ。なお、子供向けのCSR報告書の公開も予定されている。
CSR報告書2009の詳細版(右)とダイジェスト版(左) | HIGHLIGHTSでは、特集形式の記事やレポート記事が掲載され読みやすいものとなっている。そのほか、社会的報告、環境報告などが章として並ぶ | 2009年度版では用語集を用意 |
(編集部:谷川 潔)
2009年 6月 26日