【グッドウッド2009ギャラリー】[F1編]

ブロウンGPもグッドウッドに現れた。展示のみで走行はしなかった



 7月3日~7月5日(現地時間)に英国ウェスト・サセックス州で開催された「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」。ヒストリック・レーシングカーから最新鋭のコンペティション・マシンまで約350台が出場したモータースポーツの祭典の出走車をギャラリー形式で紹介する。

 今回はF1とインディーカーを掲載する。

最近のF1マシン
 まずはごく最近のF1マシン。さすがに現役マシンは走行しなかったが、トヨタ、マクラーレン、フェラーリは2008年モデルをヒル・クライムコースで走らせた。またレッドブルは2006年のSTR1を登場させた。

トヨタは2008年の「TF108」を持ち込んだ。ドライバーはティモ・グロック
トップ・パドックでスピンターンをサービス
スピンターン後にクルマを降りてリアタイヤを気にするグロックそんなグロックを、先に到着していたハミルトンが冷やかす全車が到着すると、チーム・スタッフがトップ・パドックに上ってきて、下りのためのエンジン始動の準備をする。こうした作業を間近に見られるのもグッドウッドの魅力のひとつ
マクラーレンも2008年の「マクラーレン・メルセデスMP4/23」を走らせた。ドライバーはペドロ・デ・ラロサとルイス・ハミルトン
フェラーリ「F2008」
レッドブルは2006年の「STR1」を走らせたレッドブルも負けじとスピンターン

フランク・ウィリアムズのF1マシン
 グッドウッドにおいて、フランク・ウィリアムズのF1生活40周年を祝福するイベントが行われたのは既報のとおり。これにちなんで、ウィリアムズゆかりのマシンが走行した。

マーチ・コスワース761(1977年)。フランク・ウィリアムズとパトリック・ヘッドがウィリアムズ・グランプリ・エンジニアリングを旗揚げした当初に走らせたマシンウィリアムズ・コスワースFW06(1978年)。パトリック・ヘッドの手になるウィリアムズ・グランプリ・エンジニアリング初のオリジナルマシンウィリアムズ・コスワースFW07B(1980年)
ウィリアムズ・コスワースFW08(1982年)ウイリアムズ・ホンダFW11B(1987年)。展示のみウイリアムズ・ルノーFW14B(1992年)。展示のみ
ウイリアムズ・ルノーFW16B(1994年)ウイリアムズ・ルノーFW18(1996年)。ドライブするのはデーモン・ヒルウィリアムズ・トヨタFW29(2007年)。中嶋一貴がドライブ

そのほかのF1マシン

ティレル・コスワース002(1971年)サーティース・ハートTS10(1972年)マクラーレン・コスワースM23(1973年)
シャドウ・コスワースDN5(1975年)フェラーリ312 T3(1978年)フェラーリ126C4/M2(1984年)
ベアトリス・ローラ・ハートTHL1(1985年)ロータス・ルノー97T(1985年)ベネトン・フォードB188(1988年)
マクラーレン・ホンダMP4/4(1988年)。ブルーノ・セナがドライブベネトン・フォードB193(1993年)レイトンハウス・ジャッドCG901B(1990年)
ベネトン・フォードB192(1992年)ライフ190(1990年)。W型12気筒という特異なエンジンを積むマシン。パドックにはエンジン単体が展示されていた
スタントン・スペシャル「ザ・クロップダスター」(1953年)マセラティ250F(1957年)
ヴァンウォール(1958年)クーパー・クライマックスT51(1959年)フェラーリ312/68(1968年)
BRM P126(1968年)マ-トラ・コスワースMS5/6(1966年)マートラ・コスワースMS10(1968年)
マートラ・コスワースMS80(1969年)マートラ・コスワースMS80(1969年)マートラ・シムカMS670B(1974年)。F1ではないが、マートラつながりでこちらに

シルバー・アローの75年
 ホスト・メーカーのアウディにちなみ、アウトウニオンをはじめとした第2次世界大戦前後のグランプリを席巻したドイツ製マシンが出走した。

アウトウニオン・タイプA(1934年)アウトウニオン・タイプC(1936年)
アウトウニオン・タイプC・ストリームライナー(1937年)。400km/hを突破した速度記録挑戦車アウトウニオン・タイプD(1938年)。タイプA、タイプCのV16エンジンをV12としたマシン
メルセデス・ベンツW25(1934年)。ドライバーは現代のメルセデス・エンジンのエリート・ユーザーであるジェンソン・バトンメルセデス・ベンツW125(1937年)
こちらはフランスの博物館が所蔵するW125。展示のみメルセデス・ベンツW154(1938年)こちらはフランスの博物館が所蔵するW154。展示のみ
メルセデス・ベンツW196(1954年)。ドライバーはスターリング・モススターリング・モスが通過するたび、コースサイドは拍手喝采メルセデス・ベンツW196・ストリームライナー(1954年)

インディーカー
 同じオープンホイールマシンということでF1と影響を与えあってきたインディーカーも出走した。

ローラ・コスワースT500(1978年)ワトソン・オッフェンハウザー「ダイエット・ライト・スペシャル」(1963年)
アイサート・シボレー「アルシエロ・ブラザーズ・スペシャル」(1964年)マクラーレン・オッフェンハウザーM16C(1974年)

(編集部:田中真一郎)
2009年 7月 14日