フェラーリ、マッサ選手の代役にミハエル・シューマッハを起用

2009年7月29日(現地時間)発表



フェリペ・マッサ選手

 伊Scuderia Ferrari Marlboro(フェラーリF1チーム)は7月29日(現地時間)、フェリペ・マッサ選手が復帰するまでの間、マッサ選手のマシンをミハエル・シューマッハ選手がドライブすると発表した。

 マッサ選手は7月25日のハンガリーGP予選において、前方の車両から脱落したパーツが頭部にぶつかり、意識を失ってクラッシュした。命に別状はなかったものの、現在も頭蓋骨折などで入院中。次戦ヨーロッパGPへの参戦はできない見通しにより、マッサ選手の代役が誰になるかが注目されていた。

 シューマッハ選手は1991年にF1にデビューし、1996年にフェラーリに移籍、2006年に引退した。通算優勝回数91回、ドライバーズチャンピオン5回など、F1における歴代1位記録を多数保持しており、「皇帝」の異名をとる。引退後もフェラーリのアドバイザーを務めていた。

 シューマッハ選手がドライブするのは8月23日のヨーロッパGPから。3年ぶりの復帰とあって、数日間の特別なトレーニングプログラムを受ける予定。

 シューマッハ選手は同日、自らのWebサイトで「今日の午後、ステファノ・ドメニカリ (フェラーリF1チーム代表)とルカ・モンテゼモロ(フェラーリ会長)に会い、私がフェリペの代わりになる準備をすることを決定した。長い間、私のF1の章は完全に終わっていたが、チームへの忠誠心から、その不運な状況を無視することもできない。しかしまた、競技者としては、この挑戦を楽しみにもしている」と述べた。

(編集部:田中真一郎)
2009年 7月 30日