軽自動車の品質は向上傾向も、ユーザーの燃費への要求は高く J.D.パワー「軽自動車初期品質調査」より |
2009年8月31日発表
J.D.パワー アジア・パシフィックは8月31日、「2009年日本軽自動車初期品質調査」を発表した。
新車の軽自動車の不具合に関するユーザー調査で、100台あたり不具合「PP100(Problems Per 100 Vehicles)」の数値が小さいほど品質が高いと判断する。調査対象は、2008年10月~2009年3月に軽自動車を新車で購入した4298人のユーザーの、7メーカー42モデル。
これによると、業界全体のスコアは昨年の125PP100から118PP100に改善された。不具合が多いのは「エンジン/トランスミッション分野」(25.6PP100)、「外装分野」(19.1PP100)、「装備品分野」(19.0PP100)だが、エンジン/トランスミッションは昨年から5.9ポイント不具合が減っている。
製造不具合は、ドア、トランク、ハッチなどの開閉不良、風切り音など、外装分野での指摘が多いが、設計不具合はエンジンパワー不足、燃費などの指摘が多い。
モデル別では日産 モコが81PP100で第1位。以下、ダイハツ ミラ(99PP100)、スバル ステラ(97PP100)と続く。ダイハツ ムーヴコンテ、スズキ ワゴンR、ホンダ ライフといった昨年の新車はいずれも業界平均以上にランクインしており、とくにワゴンRは31ポイントも改善した。同社は、新車の開発段階から品質改善が図られた成果と見ている。
なお、ユーザーが「燃費が悪すぎる」と指摘した場合でも、燃費が以前より改善されており、ユーザーの燃費への期待値は年々高まっているとしている。
(編集部:田中真一郎)
2009年 8月 31日