三菱電機、12セグ/ワンセグチューナー搭載のHDDカーナビを2機種
カーナビ連動のDSRC車載器も発売

DSRC車載器との連動が可能なHDDカーナビ「NR-HZ001 VDT」。12セグおよびワンセグチューナーを搭載する

2009年10月28日発売
オープンプライス:NR-HZ001 VDT、NR-HZ001S
3万9900円:EP-409DSB



 三菱電機は、HDDカーナビ「NR-HZ001シリーズ」2機種と次世代ITS(Intelligent Transport System:高度道路交通システム)の一環で、道路上のインフラから得た交通情報を提供、安全運転を支援するDSRC(Dedicated Short Range Communication:狭域通信システム)車載器「EP-409DSB」を10月28日より発売する。NR-HZ001シリーズの価格はオープンプライスで、12セグおよびワンセグチューナーを搭載した「NR-HZ001 VDT」の店頭予想価格は24万円前後、ワンセグチューナーのみを搭載した「NR-HZ001S」が20万円前後。EP-409DSBは3万9900円。

 NR-HZ001シリーズはいずれも2DINタイプのインダッシュカーナビで、モニターは7V型ワイドQVGAを採用、40GBのHDDを搭載する。DSRCサービスに対応し、DSRC車載器とカーナビを接続することで、両者が連動して渋滞状況や合流付近の合流車有無といったリアルタイムの交通情報を、事前に画像と音声でアナウンスを行ってくれる。

 過去3年分の渋滞情報を統計処理し、曜日・季節を加味した渋滞予測ルート探索を可能としたほか、全国212カ所の主要都市の代表的な施設を分かりやすく表示する「3Dリアルポリゴンランドマーク」、全国630件の都市高速入り口周辺をイラストで表示する「都市高速入り口イラストマップ」などの機能を搭載する。

 AV機能では、NR-HZ001VDTに独自開発の新受信回路「D3AⅡエンジン」を搭載し、スムーズな受信と表示を実現。「リアル4ダイバーシティ(4チューナー×4アンテナ)」の採用により、受信エリアの大幅な拡大にも成功している。

 オーディオ機能としては、約3000曲を収録可能な大容量ミュージックフォルダを搭載し、最大4倍速で音楽CDから転送できる。CD-R/RW、DVD±R/RWに記録したMP3/WMA/AACファイルの再生にも対応するほか、SDカードスロットを搭載しSDカードに保存された音楽ファイルも再生できる。別売のUSBアダプタ「SW-10USB」を利用すれば、iPodやUSBメモリーオーディオの保存ファイルを再生できる。

 NR-HZ001VDTおよびNR-HZ001Sの重量は約3.6kg、サイズは178×166×100mm(幅×奥行×高さ)。

DSRC車載器のEP-409DSB

 EP-409DSBはアンテナ分離型で、同社のETC車載器400シリーズと同等の軽量かつコンパクトボディーを実現したと言う。NR-HZ001シリーズと連動させることで、ETCカードの有効期限が30日以内になると、カーナビから音声と画面のテロップでアナウンスする。

 重量は150g、サイズは70.0×113.0×15.0mm(幅×奥行×高さ)。付属のアンテナのケーブル長は3.5m。

(編集部:小林 隆)
2009年 9月 28日