スバル、東京モーターショー出展内容を公開
直噴ターボエンジン+2モーターのハイブリッド車やカーボンルーフのインプレッサ

スバルのモーターショー展示ブースイメージ

2009年9月30日発表



 スバル(富士重工業)は、10月23日に開幕する第41回東京モーターショーの出展内容について発表した。ワールドプレミアとして、水平対向エンジンとモーターを組み合わせたシンメトリカルAWDのハイブリッドカー「SUBARU HYBRID TOURER CONCEPT(スバル ハイブリッド ツアラー コンセプト)」を出品するほか、ビームスのデザインを取り入れた電気自動車「Plug-in STELLA feat.BEAMS(プラグイン ステラ フィーチャリング ビームス)」、カーボンルーフで軽量化を図った「IMPREZA WRX STI CARBON(インプレッサWRX STI カーボン)」などを展示。また、今シーズンよりSUPER GTに参戦している「LEGACY B4 GT300」も展示する。

ワールドプレミアのハイブリッドモデル
 スバルが長年培ってきた水平対向エンジンとシンメトリカルAWDを踏襲したハイブリッドモデルがスバル ハイブリッド ツアラー コンセプトだ。「あらゆる環境下でも遥かな目的地まで走り抜ける自由と信頼の翼」をイメージしたというデザインは、大きなガラスルーフと、上方に跳ね上がる大きなガルウィングドアが特徴的。

 広々とした車内には、4つのシートがゆとりを持って配置される。走行状況に応じて、ダッシュボードやコンソールユニットが可動し、運転しやすい環境を提供すると言う。また、フロアは4WDでありながらフラットで、ウインドーには特殊なシールドで目に優しい機能を、シートには通気性の高い新開発レザーと空調機能を持たせていると言う。

スバル ハイブリッド ツアラー コンセプト

 エンジンは2リッターの水平対向直噴ガソリンターボと、前後に2つのモーターを組み合わせる。トランスミッションは、新型レガシィやエクシーガに使われるリニアトロニック(CVT)を、ターボのパワーにも耐えられるようにして搭載する。前後に置かれたモーターの内、フロントのモーターは主に発電用として使うが、上り坂などでは前輪の駆動をアシストする。

 また、安全装備として、運転支援システム「EyeSight+(アイサイト プラス)」を装備。ステレオカメラ式の「EyeSight」の機能に加えて、車車間や路車間で通信を行い、より広い範囲の交通状況を入手。安全運転を支援すると言う。

スバル ハイブリッド ツアラー コンセプトのパワートレーンレイアウト図EyeSight+のシステム構成イメージ

市販モデルをベースにしたコンセプトカー
 インプレッサWRX STIのATモデルである「A-Line」をベースに、カーボンルーフにすることで、軽量化と低重心化を実現したインプレッサ WRX STI カーボン。内装にはスエード調素材を随所に施し、大人のプレステージスポーツを提案すると言う。

インプレッサ WRX STI カーボン
スエード調素材を随所に使ったインテリア

 もう一つのコンセプトカーが、有名セレクトショップ「ビームス」とコラボレーションしたプラグイン ステラ フィーチャリング ビームス。ビームスの遊び心溢れるデザインで、電気自動車を使うことの楽しさを表現したと言う。

プラグイン ステラ フィーチャリング ビームス

その他にも市販予定モデルやGTマシンを展示
 このほか、市販予定モデルとして、「エクシーガ 2.0GT tuned by STI」や、SUPER GTに参戦したレガシィB4 GT300。技術展示として、リニアトロニック(CVT)のカットモデルやエクシーガに搭載したEyeSightの展示なども行われる。

エクシーガ 2.0GT tuned by STISTI製のマフラーが装着される
サスペンションもSTIオリジナルセッティングSUPER GTに参戦したマシンも展示される

(瀬戸 学)
2009年 9月 30日