トヨタ、東京モーターショーの出展内容を発表 小型FRスポーツカーやEVなど注目モデルをラインアップ |
トヨタ自動車は10月6日、第41回東京モーターショー(一般公開は10月24日から)の出展内容を公開した。出展テーマは昨年に引き続き「Harmonious Drive 人と、地球と走る、あたらしい明日へ。」。今年はプラグインハイブリッドビークル「PRIUS PLUG-IN HYBRID Concept(プリウス プラグイン ハイブリッド コンセプト)」、都市型EVコンセプト「FT-EVII(エフティー イーブイツー)」、小型FRスポーツコンセプト「FT-86 Concept(エフティーハチロク コンセプト」の3台の参考出品車やF1カー「TF(ティーエフ)109」、市販乗用車を出展する。
■“ハチロク”の現代版「FT-86 Concept」
コンセプトモデルながらも、同社から久々に登場した小型FRスポーツカーのFT-86 Concept。その名から察するに、世を一世風靡したAE86型カローラレビン/スプリンタートレノ(通称:ハチロク)の現代版と目される、3ドアハッチバックモデル。搭載されるエンジンは2リッター水平対向4気筒の自然吸気で、トランスミッションは6速MTを採用。車体サイズは4160×1760×1260mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースを2570mmとし、ドライバーがコントロールしやすいコンパクトなサイズ感を重視している。
重量などは不明だが、軽量かつ低重心な車両特性と、ドライビングポジションがもたらす意のままのハンドリング性能、エモーショナルなスタイリングを提案したと言う。
余談だが、FTは「Future Toyota」の略であり、「藤原豆腐店」ではない。
ハチロクを現代版にリメイクした「FT-86 Concept」 |
■燃費性能が55km/L以上の「PRIUS PLUG-IN HYBRID Concept」
ジャパンプレミアのPRIUS PLUG-IN HYBRID Conceptは、家庭用電源などから外部充電を可能とするPHV(プラグイン ハイブリッド)モデル。3代目プリウスをベースに、駆動用バッテリーに同社初のリチウムイオン電池を搭載する。
市街地などでは電力のみで走行し、中長距離においては電力とガソリンの併用と、状況にあわせて走行することを可能としている。このシステムにより、化石燃料の消費抑制やCO2排出量の削減、大気汚染防止などを期待していると言う。
燃費性能についてはHV(ハイブリッド)モデルを凌ぐ55km/L以上(CO2排出量42g/km以下)とし、満充電時における目標走行距離は20km以上。充電時間は100Vで約180分、200Vで約100分を目標値としている。
車体サイズは4460×1745×1490mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2700mm。乗車定員は5名。
家庭用電源などから外部充電を可能とするPHV(プラグイン ハイブリッド)モデル「PRIUS PLUG-IN HYBRID Concept」 |
■iQよりも小さい電気自動車「FT-EVII」
ワールドプレミアのFT-EVIIは、使い勝手のよさを特徴とする近距離移動向けの4人乗り小型モビリティ。EV(電気自動車)が普及する未来のモビリティ社会を想定して作られたと言う。
車体サイズは2730×1680×1490mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは1900mm。同社の「iQ」と比較してみると、全幅と全高はほぼ同等ながらも、全長が255mmも短くなっている。バッテリーを床下に配置し、両側電動スライドドアを採用したことにより超高効率パッケージを実現した。
最高速度は100km/h以上とし、満充電時の航続距離は90km以上。
近距離移動向け小型モビリティ「FT-EVII」 |
■トヨタのF1カー「TF109」
トヨタのF1カー「TF109」もお目見え。10月4日に鈴鹿サーキットで開催されたF1日本グランプリ決勝で、みごと2位に入賞した今シーズンモデル。
TF109の車両サイズは4636×1800×950mm(全長×全幅×全高)、重量はドライバーおよびカメラを含んで605kg。
(編集部:小林 隆)
2009年 10月 6日