フォルクスワーゲン、「ポロ」をフルモデルチェンジ 1.4リッターエンジン+7速DSGで燃費を改善 |
新型ポロのデザインイメージ |
フォルクスワーゲン グループ ジャパンは、コンパクトカー新型「ポロ」を、10月31日より発売する。グレードは「ポロ1.4コンフォートライン」(右ハンドル)のみの設定で、価格は203万円。
新型ポロは5代目となるモデルで、新デザインのボディーやインテリアの質感向上、さらに走行性能および燃費向上と、すべての面において飛躍的な進化を遂げたと言う。5ナンバーサイズにとどめられた車両サイズは、3995×1685×1475mm(全長×全幅×全高)、ホイールベースは2470mm。空力係数のCd値は0.32。車両重量は1080kg。
搭載される直列4気筒DOHC 1.4リッターエンジンの最高出力は63kW(85PS)/5000rpm、最大トルクは132Nm(13.5kgm)/3800rpm。先代モデルよりも出力が4kW(5PS)向上しながらも、クラス初の7速DSGを組みあわせ、10・15モード燃費は17.0km/Lまで引き上げられた。これにより「低公害車普及促進等対策費補助金」(エコカー購入補助金)の対象車となり、車齢13年超の経年車の廃車を伴う買い替えの場合、25万円の補助金を受けることが可能となっている。
エクステリアデザインでは、ブラックラジエターグリル、ボディー同色バンパー、ワイドエアインレットで構成される3本の水平ラインにより、拡大した全幅をさらに際立たせ、より低重心を強調するものとした。また、ショルダー部のキャラクターラインは力強いものとし、新デザインのテールライトは点灯時にL字型のルックスを演出しつつ、ショルダー部のボディー幅をいっそう際立たせている。
ボディーカラーはキャンディホワイト、フラッシュレッド、シーブルー、サバンナイエロー、ディープブラックパールエフェクト、リフレックスシルバーメタリックの6色を設定。
新型ポロは全長で80mm、全幅で20mm拡大し、居住性の改善や安全性の向上を図りながらも5ナンバーサイズに抑えられた。今回、デザインを統括したのはイタリア人のワルター デ シルヴァ氏で、エレガントなラインと、フォルクスワーゲンの高い生産技術が融合した、かつてない精緻な新型「ポロ」のデザインが完成したと言う |
直列4気筒DOHC 1.4リッターエンジンはアルミブロックが採用され、軽量化にも寄与する | エンジン性能曲線 | サスペンションはフロントがマクファーソンストラット式で、リアはトーションビーム付トレーリングアーム式を採用する。新型ポロは、トレッド幅を拡大するとともに、フロントのキャスター角を増したことで、直進安定性がさらに高まった |
ボディーには、高張力鋼板や超高張力鋼板を広範囲に用い、高剛性化と軽量化を両立。また、電子制御テクノロジー「ESP」(エレクトロニック・スタビリゼーション・プログラム)の採用により車両の不安定な状況を感知し、ブレーキやエンジン出力を総合制御することで、安全性を高めている。そのほか衝突時にシートベルトを瞬時に巻き上げて拘束効果を高める「フォースリミッター付シートベルトテンショナー」や、首へのダメージを軽減する「むち打ち低減ヘッドレスト」など、さまざまな安全装備が施される。
コクピットは、ポロの伝統に則って誰でも確実な操作ができるような設計が施されたと言う。エアコンなどの操作スイッチ類は基本レイアウトを踏襲しながらも、個々のデザインを見直した。メーターはクロームベゼルで縁取られ、イルミネーションはホワイトカラーに。シートは新たに設計されたもので、シート中央に「フォンジー」と呼ばれる立体加工のファブリックを採用する。
ラゲッジルームの奥行きは、先代モデルよりも13mm拡大して719mmとなり、さらに容量も10L増の280Lを確保。リアシートは6:4分割可倒式とし、折りたたむことでラゲッジ容量は952Lまで拡大すると言う。
シートカラーはチタンブラックの1色のみの設定。
メーターはクロームベゼルで縁取られ、イルミネーションはホワイトカラー。シートカラーはチタンブラックの1色のみ |
(編集部:小林 隆)
2009年 10月 20日