三菱、「i (アイ)」 を一部改良
自然吸気エンジンの2WD車がエコカー減税に対応

i Vivace

2009年11月13日発売
121万8000円~159万6000円
99万8000円、112万4000円(Limited)



 三菱自動車工業は、軽乗用車「i(アイ)」を一部改良し、11月13日より発売する。燃費向上により、自然吸気エンジンの2WD車をエコカー減税(環境対応車普及促進税制)に適合させたほか、オートライトコントロールやエアロワイパーブレードなどの採用により、装備を充実させている。価格は121万8000円~159万6000円。また、8月より発売している「Vivace」ベースの特別仕様車「Limited」も一部改良を施し、引続き販売する。価格は2WD(MR)が99万8000円、4WDが112万4000円。

 今回の一部改良では、NAエンジン車でのエンジン本体の改良やATの制御見直しなどを行ったほか、全車で走行抵抗の低減などを行い、10・15モード燃費で1.2~1.9km/L向上。これによりNAエンジンを搭載する2WD車で、平成22年度燃費基準+15%を達成し、エコカー減税(50%軽減)に適合した。

 インテリアでは、ステアリングの下側に、ETC装着スペースとしても利用可能なアンダートレイを設置。また、シート生地を上質なニットに変更し、カラーをグレーに統一した。

インパネシート

 機能面では、払拭性と風切音の低減に寄与する「エアロワイパーブレード」、周囲の明るさを感知して、ヘッドライトを自動的に点灯・消灯する「オートライトコントロール」を新たに装備。メーカーオプションのカーナビ「三菱マルチエンターテイメントシステム(MMES)」は、HDDからSSD(ソリッドステートドライブ)に変更し、あわせてSDカードスロットやUSB接続対応といった機能を搭載し、利便性を向上している。

 ボディーカラーには、新たにミスティックバイオレットパールを追加し、ジンジャーブラウンとドーンシルバーメタリックを廃止して、全9色の展開とした。特別仕様車のLimitedでは従来どおり4色を展開する。

 また、廉価グレードの「S」を廃止し、「Vivace」「T」の2グレード展開としている。グレードの詳細と価格、減税率の詳細は以下のとおり。

グレードエンジン変速機駆動方式価格エコカー減税
Vivace660cc 直列3気筒 DOHC 12バルブ4速AT2WD(MR)121万8000円50%軽減
4WD134万4000円
T660cc 直列3気筒 DOHC 12バルブ
インタークーラー ターボ
2WD(MR)147万円
4WD159万6000円
Limited660cc 直列3気筒 DOHC 12バルブ2WD(MR)99万8000円50%軽減
4WD112万4000円

(瀬戸 学)
2009年 11月 5日