STマイクロ、バッテリーを長持ちさせる車載用パワー・マネージメントIC

2009年11月10日発表
約2ドル



 STマイクロエレクトロニクスは11月10日、車載用パワー・マネジメントIC「L99PM62XP」を発表した。すでに量産しており、1000個購入時の単価は約2ドル。

 自動車の電装モジュールには、電源が入っていても動作していない回路があり、これらも電力を消費する。これをスタンバイ電流と呼ぶが、L99PM62XPは各回路を監視し、不要な電流をカットすることでスタンバイ電流を低減し、車載バッテリーのエネルギーを維持する。

 また電子制御ユニットのマイコンや電源電圧、温度を監視して、ロックアップを防ぐフェイルセーフ機能を併せ持つ。

 ハイサイドおよびローサイド・ゲート・ドライバ、オペアンプ、補助レギュレータなどを内蔵しており、外付け部品点数を減らすことでコスト低減も図っている。

 LIN(Local Interconnect Network)とHigh-Speed CAN(Controller Area Network)の自動車用通信プロトコルに対応する。

(編集部:田中真一郎)
2009年 11月 10日