トヨタ紡織と東レのエコプラスチック素材が、トヨタ「SAI」に
量産車内装での採用は世界初

トヨタの新型ハイブリッドモデル「SAI」

2009年11月16日発表



植物由来ポリエステルを用いたエコプラスチック製表皮材は天井、サンバイザー、ピラーガーニッシュ(フロント/センター/リア)に採用

 トヨタ紡織は11月16日、東レと共同開発した植物由来ポリエステルを用いたエコプラスチック製表皮材が、12月7日に発売予定のトヨタの新型ハイブリッドモデル「SAI」の天井、サンバイザー、ピラーガーニッシュ(フロント/センター/リア)に採用されたと発表した。量産車の内装に、植物由来ポリエステルを用いたエコプラスチック製表皮材が活用されるのは世界初と言う。

 エコプラスチック製表皮材は、植物由来ポリエステルと、従来から採用されている石油由来PET(ポリエチレンテレフタレート)を組み合わせた特殊構造糸を使用。最適な構造設計と加工技術の確立により、自動車の内装に採用される品質を確保した。

 また、車室空間のオール植物化を目指して開発した、ケナフ繊維とポリ乳酸からなる100%植物由来基材を活用したドアトリムオーナメント(フロント/リア)のほか、ひまし油由来ポリオールを用いた運転席クッションパッド、ポリ乳酸を用いた内装部品もSAIで採用された。これらの採用により、他社が開発した植物由来内装部品と合わせて、SAIの室内表面積約60%のエコプラスチック化の実現に寄与したとしている。

(編集部:小林 隆)
2009年 11月 16日