日本EVクラブ、東京~大阪間EV無充電走行にチャレンジ
世界記録を超える560kmに挑戦!

日本EVクラブ「東京~大阪途中無充電ミラEVの旅 そんなに走ってどうするの」出発式

2009年11月17日出発



 日本EVクラブは11月16日、自作の電気自動車による走行イベント「東京~大阪途中無充電ミラEVの旅 そんなに走ってどうするの」の出発式を行った。

 このチャレンジは、東京日本橋から大阪日本橋までのおよそ560kmを、日本EVクラブがコンバートしたダイハツ「ミラバン」のEV(電気自動車)で、途中で1度も充電することなく走り抜くもの。

日本EVクラブ製作による走行車両「ミラEV」、ベース車両はダイハツ・ミラバン
タイヤは、転がり抵抗を減らした、トーヨータイヤ 「ECO WALKER(エコ・ウォーカー)」を装着
三洋電機のリチウムイオン電池を、荷室スペースと床下に配置。ノートパソコン等に用いる汎用のものを8320セル使用していて、総電圧240.5V、総電力量74kWhとなる
エンジンの代わりに、定格出力14kW、最高出力35kWとなるDCブラシレス同期型モーターを搭載。MTが組み合わされるエンジンルームは、上からはインバーターしか見えない電池の性能を測るデータロガーを搭載
定員2名となる室内、電気自動車であってもマニュアルトランスミッションなので、通常のギアシフトを行う室内床下には、ブレーカーも
運転席周りは、カーナビゲーションとエコモニターの装着以外はベース車両と変わらず

 電気自動車による途中無充電での560kmに及ぶ走行は、10月27日に米国Tesla Motorsの打ち立てた途中無充電航続距離501kmを抜く世界新記録となるため、すでにギネスに申請していると言う。

 世界記録に挑戦する一方で、副題の「そんなに走ってどうするの」について、日本EVクラブの舘内端代表は、「EVにはこれほどの航続距離が必要とは限りません。適切な航続距離があると思うのです」とコメント。このチャレンジにより、電気自動車の航続距離はどの程度が適切なのかを議論するためのひとつの材料にしたいとのこと。

 旅のスケジュールは、11月17日3時に東京日本橋を出発し、同日15時~16時に大阪日本橋に到着する予定。このチャレンジの終了後、EVの航続距離を考えるシンポジウムを開催する予定。

日本EVクラブ代表の館内端氏出発式は東京お台場地区の日本科学未来館

(椿山和雄)
2009年 11月 16日