写真で見るダイハツ「ミラ ココア」


ココアX

 ダイハツのミラ ココアは、いつも一緒にいたくなるような愛嬌のあるエクステリアと、等身大のカジュアルなインテリアで、女性のデイリーユースをターゲットにした軽自動車。女性受けするデザインもさることながら、斜め後方の視界を確保するリアラウンドガラスや、見切りのよい水平基調のボンネット、バックモニター内蔵ルームミラーなど、運転のしやすさにもこだわったと言う。

 スタンダードなココアと、ルーフレールやフォグランプなどを装備したココア プラスがあり、それぞれに4速ATの「L」とCVTの「X」を用意。ココア プラスにのみ、Xにさらに装備を充実させた「G」を用意する。さらにすべてのグレードに2WD(FF)と4WDを設定する。CVT搭載の2WDモデルでは、10・15モード燃費で23.5km/Lを達成し、「環境対応車 普及促進税制(エコカー減税)」の75%減税と、「環境対応車普及促進対策費補助金(エコカー補助金)」に適合している。価格は105万円~143万2000円。

個性あふれるエクステリア
 ひと目見ただけで印象に残るそのエクステリアは、水平基調を生かしたシンプルなラインに、角には十分な丸みを持たせた暖かみのあるデザイン。丸く大きなヘッドライトとセンターのロゴが、どこか力の抜けた愛嬌のある表情を作り出している。ココア プラスでは、さらにルーフレースやシルバーリング付きのフォグランプにより、クラシカルでアクティブな雰囲気を持たせている。

 さらにカラーリングも、ナチュラルなカラーから、シックで落ち着きのある色、ビビッドなカラーまで全9色を用意。それぞれの色で、また違った個性を演出できそうだ。

シンプルで暖かみのあるインテリア
 インテリアもエクステリア同様に水平基調をベースとしたシンプルなデザイン。アイボリーとブラックの組み合わせにより、明るく落ち着きのある室内とし、さらにバッグをイメージしたパイピングをコーナーに装飾することで、シンプルな中にもおしゃれな演出をしている。

 ココア プラスでは、ココアのエンブレムやパイピングを施したデオドラント機能付きスエード調シートを採用。ココアでは、目の粗い立体的で柔らかさのある表皮を使ったシートを採用している。

使いやすさを考えたパッケージとユーティリティ
 ボディーサイズは、ココアで3395×1475×1530mm(全長×全幅×全高)で、立体駐車場にも入り、取り回しのしやすいサイズとしている。最小回転半径は、4.2m(ココアXの場合)。見切りのよいボンネットデザインや、斜め後方の視界の確保、運転席シートリフター&チルトステアリング&アジャスタブルショルダーベルトアンカーによる最適なドライビングポジションの確保など、運転のしやすさには十分な配慮が見られる。また、バックカメラモニターを内蔵する自動防眩ルームミラーや、ギアをリバースに入れると、自動でドアミラーの角度を調整するリバース連動ドアミラー、オートライトなども用意される。

撮影車両はココアXで、ボディーカラーはココアベージュマイカメタリック
コーナーはラウンドしているものの、全体的にはスクエア形状で見切りがよい丸く大きなヘッドライトの横に、連続する形でウインカーが付くココアのエンブレムと丸いヘッドライトがファニーな表情を作り出す
サイドも水平基調を基本としたデザイン。くり抜いたような形で設けられる窓はすべてUVカットガラス。フロントウィンドーのみUV&IRカットガラスココア プラスと異なり、ココアではドアミラーにウィンカーは付かず、フェンダーに設けられるキーを携帯し、運転席ドアノブに付いたエントリーボタンを押すだけで解錠/施錠が可能なキーフリーシステム。XとGに標準装備
ココアはL、Xともに13インチタイヤを装備。ココアロゴの入ったホイールキャップが付くアンテナはピラーアンテナで手動で伸ばすタイプルーフには前後方向にリブが入る。クラシカルな雰囲気だ
セキュリティアラームを全車に標準装備斜め後方の視界を確保するリアラウンドガラス。ココアのこだわりのポイントだリアビュー。昔のミラの面影を感じるのは筆者だけだろうか
テールランプも中心に丸い意匠があしらわれるハイマウントストップランプも丸みのあるデザインリアワイパー
5ドアをすべてオープン前後ともドアは90度開き、乗り降りや荷物の出し入れが容易になっている
左右に真っすぐ伸びるダッシュボードがインテリアにもデザインの統一感を持たせているセンターにココアのエンブレムが入ったステアリング3眼メーター。XとGに装備される
エアコンはオートタイプ。オーディオはAM/FMチューナー内蔵で、CD-R/RWにも対応する。XとGに標準装備運転席ドアには、パワーウィンドーの集中コントロールが付くステアリングコラム右側には、コインホルダーと光軸調整
助手席側には、ドリンクホルダー、スローモーションオープン式のグローブボックス、そして上段にアッパーボックスが用意されるセンター足下にもドリンクホルダーと小物入れ、そして12Vシガーソケットが用意される運転席側にもドリンクホルダーを装備
エアコン吹き出し口にはメッキのリングが付く。インパネの角の部分にはパイピング風の意匠が施されるバニティミラーは全車標準装備。オプションで照明付きのタイプも用意されるペダルは、アクセル、ブレーキに加え、パーキングブレーキのもの
オプションのバックモニター内蔵ルームミラー(自動防眩機能付)。リバースを選ぶとミラーの左側にバックカメラの映像が映る。右ハンドルなのに左側というのが残念バックカメラはリアゲートのエンブレムの下に付く
自動防眩ミラー。ミラーの表と裏にセンサーを持ち、それぞれの明るさの差でまぶしさを判定する
自動防眩ミラーの作動状態。通常の状態(写真左)から、最大限に暗い状態(写真右)までリニアに変化する
ココアはグレイッシュベージュの内装が標準となり、オプションでブラックのシートが用意される運転席にはシートリフターとセンターアームレストを装備後部座席。ココアでは一体式となる
ヘッドレストを外せばフルフラットにもなるリアラウンドガラスにより確保した斜め後方の視界ココアでは、助手席シートバックにポケットを設ける。また、ショッピングフックも付く
後席ドア。ドリンクホルダーが用意されるラゲッジルームはあまり広いとは言えない後席を倒すことでほぼフラットな荷室ができる
リアゲート脇にはフックがあるラゲッジのフロア下にスペアタイヤを収納連続可変バルブタイミング機構を持った直列3気筒エンジンは、43kW(58PS)/7200rpm、65Nm(6.6kgm)/4000rpmを発生
携帯するだけでドアの施錠、解錠やエンジンの始動ができるキーフリーシステムのリモコンキーリモコンキーの電池が切れたときには、内蔵されたキーを使ってエンジン始動することもできる

ココア プラス

ココア プラスでは、フォグランプを標準装備するココア プラスのみに装着されるシルバールーフレールココア プラスに標準装備される14インチツートンカラーホイールキャップ
ドアミラーターンランプもココア プラスのみの装備。代わりにフロントフェンダーのウィンカーはなくなるココアがボディー同色なのに対し、ココア プラスではシルバーのドアハンドルとなるココア プラスGの標準装備となる革巻きステアリング。ココアにもオプション設定される
ココア プラスでは、シートがココアのエンブレムが入った、スエード調のイエローベージュ(デオドラント機能付)になる助手席シートバックにはティッシュボックスが入るポケットが付くファブリックトノカバーもココア プラスのみの装備
ココア プラスの後席は5:5分割可倒式になっている

豊富なアクセサリー

ココアをさらに個性的に演出するアクセサリーパーツが多数用意されるのもココアの特徴。ボディー全周を巻くストライプや、ヘッドランプやスポイラーのガーニッシュ、クラシックな雰囲気のルーフキャリアなどもあるクラシカルなデザインのアルミホイールセット
インテリアのパネルやステアリングホイールカバーもバリエーション豊富に用意
シートカバーも多数ラインアップ

(瀬戸 学)
2009年 11月 18日