ポルシェ、フォルクスワーゲンとの合併に向けた規則について承認
2011年中の統合に向けて大きく前進

2009年11月24日発表



 ポルシェ・ジャパンは11月24日、ポルシェ オートモービルホールディングSEの監査役会が、フォルクスワーゲンAGとの合併の基本合意の履行に関する規則について、11月20日に契約内容を承認したと発表した。この契約内容は、フォルクスワーゲンの取締役会でも、すでに承認済みとなっていたもの。

 履行契約では、両社の統合についての組織的、構造的、法的な詳細が、拘束力のある規則として定められており、この契約の締結によって、2011年中に実現するはずの統合に向けて、大きな一歩が踏み出された形となった。続くステップとして、2009末までにフォルクスワーゲンがポルシェ AGに49.9%資本参加することが予定されている。

 今回の合意に至った主な条件として、既存の大口融資の返済について、ポルシェの銀行コンソーシアムとの交渉がまとまることがある。今回の場合、ポルシェSEのクレジットラインは現行の107億5千万ユーロから、総額最大85億ユーロに置き換えられることになり、この総額が2~3年の期限を設けた3つの証券に分割されることによって、ポルシェの金利負担は大幅に軽減される。従来のクレジットラインに関与していたすべての銀行は、金利の変更はなく、新しいクレジットラインにも例外なく関与することになる。

(瀬戸 学)
2009年 11月 24日